10歳少女レイプ妊娠事件、男が無罪を主張

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25日、オハイオ州の10歳の少女がレイプされた事件の審問が開かれ、被告人の男が無罪を主張した。

コロンバス在住のガーション・フエンテス(Gershon Fuentes)被告(27)は今月、13歳以下の未成年をレイプした2件の罪でフランクリン郡の陪審によって起訴された。AP通信によると、被告はオンラインで出廷し、代理人が、フエンテス被告に代わって両方の罪について無罪答弁を行なった。

検察は、少女は当時9歳で、1月1日~5月11日の間と5月12日の2回にわたってフエンテス被告からレイプされたとしている。

事件は、インディアナ州の産婦人科医が先月、地元メディアの取材に、オハイオ州の児童虐待の専門医から10歳の少女の人工妊娠中絶手術について相談があったことを明かした後、全国の注目を集めるところとなった。オハイオ州では、最高裁が6月に中絶の憲法上の権利を破棄する判断を下した直後、妊娠6週目以降の中絶を禁止する州法が施行された。

少女の妊娠が判明したのは、6週間と3日目だった。10歳の少女が中絶手術にアクセスできないことが、衝撃をもって全米に報じられると、中絶の権利擁護派から州政府などへの非難が殺到。バイデン大統領も少女に言及し「既にトラウマを抱えている。手術のために他州に行かなければならない少女のことを想像してほしい」と語った。

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一方、最初の報道が流れた際、医師の話以外の詳細は不明で、被害届なども提出されていなかったことから、保守派から事実そのものを疑問視する声が上がっていた。オハイオ州のディブ・ヨスト司法長官(共和党)や同州選出のジム・ジョーダン下院議員(共和党)も、疑問を呈した一人だった。

フエンテス被告が身柄を拘束されたのは今月12日で、翌日開かれた審問で証言を行なった刑事は、コロンバス警察が少女の妊娠を知ったのは、少女の母親がフランクリン郡の児童福祉サービスに報告をした6月22日の後だったと明らかにした。刑事はまた、少女は6月30日にインディアナポリスで中絶手術を受けたと証言している。