世界最大のホテルチェーン、マリオット・インターナショナル(Marriott International)は、民泊サイトAirbnb(エアビーアンドビー)に対抗するとみられるホームシェアリング事業を5月に米国で開始する。関係者の話としてウォールストリート・ジャーナルなどが29日に報じた。
WSJによると、マリオットが展開する民泊の利用客は、ホテルの利用客と同様にロイヤリティーポイントを獲得したり使用することができる。
ブルームバーグによると、既にロンドンやパリなどヨーロッパの一部で同様の事業を開始している。
民泊事業は拡大を続けており、2016年にアコーホテル(Accor SA)がラグジュアリーレンタルのワンファインステイ(Onefinestay)を買収。翌年、ハイアットホテル(Hyatt Hotels Corp)がホームシェアリングのスタートアップ企業オアシス・コレクションズ(Oasis Collections)に巨額の投資を行うなど、ホテル事業からの参入が相次いでいる。
エアビーは今年後半IPOへ
民泊最大手のエアビーアンドビーの共同経営者ブライアン・チェスキー(Brian Chesky)最高経営責任者(CEO)は、今年後半にIPOを行う予定だとCNBCに語った。
さらに、ニューヨークを拠点とする開発事業者RXRリアリティー(RXR Realty)とパートナーシップを締結したことを発表。ミッドタウンの5番街に近い75ロックフェラープラザなどで高級宿を運営する予定だという。
なお、現在開催中のトライベッカ映画祭では、同社初となるドキュメンタリー映画「Gay Chorus, Deep South」をプレミア上映した。今後、映像コンテンツの製作や、Airbnbマガジンの発行など出版事業などにも乗り出す姿勢を示している。
3月には、ホテルリスティングのスタートアップ、ホテルトゥナイト(HotelTonight)の買収を発表している。