10月に下院議長を解任させられたケビン・マッカーシー議員(共和党、カリフォルニア)は、2024年大統領選について、トランプ氏は共和党ライバル候補のニッキー・ヘイリー氏をランニングメイトに選ぶべきとの考えを示した。
The Hillによると、ニューヨークタイムズ主催の「DealBook Summit」に出席したマッカーシー議員は、トランプ氏の副大統領候補に相応しい人物について聞かれると、「引き算ではなくて、足し算」になる副大統領候補を選択するよう助言するとした上で、「純粋に政治的判断で選ぶとすれば、今日の状況では、反トランプ票はニッキー・ヘイリーに向かっているようだ」と加えた。
マッカーシー氏によると、トランプ氏がホワイトハウスに返り咲くには共和党の基盤と無党派層の支持を獲得しなければならない。また、一部の有権者は、トランプ氏に票を投じることを拒んでもいる。
こうした有権者を説得できる人物について、「私の考えでは、今のところそれはニッキー・ヘイリーだと思う」と語った。
ヘイリー氏が受け入れる可能性について「ニッキー次第」としつつ、「トランプ氏にとっても大きな問題だ。彼の選挙が再生や再建、回復を目指すものであれば勝利するが、復讐であるなら負けるだろう。それを決めるのはキャンペーン広告ではなく、本人しかいない」と続けた。
なおマッカーシー氏は、2024年大統領選でトランプ氏を支持するかどうかについて明言を避けている。
共和党の候補者指名争いでは、世論調査でトランプ氏が独走状態にあるが、過去数ヶ月間、有力な対抗馬になると目されていたフロリダ州のデサンティス知事が失速し、討論会で注目を浴びたヘイリー氏が勢いを獲得。アイオワやニューハンプシャーといった予備選の緒戦となる州で、デサンティス氏と互角またはそれを上回る支持を獲得している。
昨日は、コーク兄弟が設立した政治組織「繁栄のためのアメリカ人(Americans for Prosperity, AFP)」がヘイリー氏への支持を表明。潤沢な資金を背景に、草の根活動と広範なテレビ広告キャンペーンで、指名獲得を後押しするとした。