メーガン妃と英王室の確執を暴露した新刊本「リベンジ」の著者トム・バウワー氏は21日、英国のテレビ番組に出演し、メーガン妃の君主制に対する無理解が、王室との亀裂を生んだと語った。
情報番組「グッドモーニングブリテン」の司会者から、「従来のやり方と異なった行動を取る人々」への対応に不慣れだった英王室側にも責任の一端があると指摘を受けると、バウワー氏は、英王室にとって、メーガン妃の受け入れは「非常に大きなステップ」で「懸命に取り組んでいた」と王室を擁護した。
さらに世間の人々も、ハーフの女性が王室入りすることを歓迎しており、「現代の君主制にとって、素晴らしい発展になるだろう」と期待を抱いていたと主張。機能しなかったのは「双方が責められるべきだが、君主制を理解していなかったメーガン妃に、より大きな責任がある」と述べた。
メーガン妃は、君主制の中で「ナンバーワンになれないことを分かっていなかった」と指摘。「ナンバーワンは一つで、階層があることを理解していなかった」と語った。
王室は「ハリウッドのようなもので、セレブの集まり」だと勘違いしていたとし、「実際は、大変な割にほとんど報酬を得られない仕事で、彼女はそれが好きではなかった」と話した。
司会と議論に
メーガン妃がヘンリー王子との結婚によって名声を獲得したというバウワー氏の主張に対し、司会者が、ドラマ「SUITS」に出演しており、「ハリウッドで成功した女優」だと反論し、議論になる場面があった。
バウワー氏は、メーガン妃が以前から有名だったというのは「誤ち」で、「三流女優だった」と主張した。雑誌ヴァニティフェアの編集者で、メーガン妃のカバーストーリーを担当したグレイドン・カーター氏さえも、ドラマやメーガン妃のことを知らなかったと語った。
「幼い頃から有名になりたがっていた」と父親の証言を引用しつつ、ヘンリー王子との結婚で「野心が達成できると思った」と見解を示した。
番組では、本のバイアスについても議論となった。取材に応じた関係者の多くは、反メーガン妃派だったという。メーガン妃は、知人にバウワー氏と話をしないよう箝口令を敷いていたため、「悪戦苦闘した」と述べつつ、それでも期待を上回る80人以上が、インタビューに応じてくれたと明らかにした。
「リベンジ」は21日に英国で発売されたが、夫妻の法律チームから、まだ訴えは提起されていないという。