英王室伝記作家トム・クイン氏によると、メーガン妃は、「国民のしもべ」として扱われることに不満を抱いていたという。デイリーメールが報じた。
年内に発売を予定する王室関連の自著「Gilded Youth」で、関係者の話として明かしたもので、それによると、「宮殿に仕え、メーガン妃をよく覚えている」というスタッフは、「世界的スターになったにもかかわらず、あれやこれやできないことを告げられ、それを嫌っていた」と話したという。
このスタッフはまた「王室の一員になった期待と実際に知ったことの乖離が、これほど大きいことは王室史上に例がない」とも話した。
さらに別のスタッフは、「プリンセス」になることで得る世界的な名声に「目をくらませていた」が、「序列で決して1番になれないこと」にショックを受けていたと明かしたほか、セレブの仲間に加わるのが好きな一方で、「国民のしもべ」として扱われることに不満だったと語った関係者もいるという。
いずれもメーガン妃が抱いた失望を示すものだが、一方で、いかに事前の準備なく王室入りを果たしたかを示すエピソードともいえる。
メーガン妃自身は、2021年のオプラ・ウィンフリーとのインタビューで、王室に入るにあたって「ガイダンス」がなかったと説明。「映画で見るのとは違って、話し方や足の組み方、どうやって王室になるかの授業はなかった」と打ち明け、「他のメンバーにはあるようなトレーニングが一切ない」と、自分が不公平な扱いを受けたことを示唆した。
昨年12月に公開されたネットフリックスのドキュメンタリーでは、英国の国歌をグーグル検索して練習したと告白し、誇りに思ってもらいたかったからだとも語っていた。
メーガン妃が驚いたのはこれだけではなかったかも知れない。
メーガン妃に辛口で知られる王室専門家のトム・バウワー氏は先日、GBニュースで、「彼女の大きな驚きと失望は、ヘンリー王子がほとんどお金を持っていなかったことだ」と考えを語った。
同氏は、メーガン妃を「金に執着」しているとしたほか、「彼女は数億、数十億ポンドの資産があると想像していたが、今やそれを自分で埋め合わせなければならない」と主張。「大きなキャデラックやプライベートジェットに乗りたいと思っている」と加えた。
バウワー氏は、5月に執り行われるチャールズ国への戴冠式に出席するべきでないとも主張している。先月のGBニュースのインタビューでは、「国王がヘンリー王子夫妻の出席を許せば式が台無しになる。ヘンリーやメーガンの存在に注目が集まってしまう」と懸念を示し、国民も「うんざり」していると語った。
二人の資産は?
2020年に経済的自立を確立するとして王室から離脱、公務を退いたヘンリー王子とメーガン妃は、税金によって賄われる王室助成金を受け取らないとした。現在はカリフォルニア州の超高級住宅地モンテシートに1,465万ドルで購入した豪邸に暮らしている。
ただしフォーブスの2021年の推計によると、二人の純資産は、合計1,000万ドル(13.5億円)程度と見られている。
離脱後の収入源としては、先述のネットフリックスやスポティファイ、出版を通じて多額の契約金を交わしている。いずれも複数年または複数作品の契約とみられており、ネットフリックスにいたっては1億ドルとも報じられている。
ヒットにも恵まれており、ネットフリックスの6話のドキュメンタリー「Harry & Meghan」について、同社はドキュメンタリーシリーズとして歴代2位の成功を収めたと発表している。1月に発売したヘンリー王子の回顧本「スペア」は、初日の売り上げがノンフィクション本として過去最高を記録。オバマ氏の「約束の地」が持っていたギネスレコードを破ったと報じられた。