英国王室を離脱した後、絵本作家や慈善家、映画プロデューサー、投資家など幅広い分野で活躍しているメーガン妃。最近では、ロビイストとしての活動も開始している。
以前から大統領選への出馬も囁かれていたが、政界進出の足がかりとして、あの上院議員の座を狙っているのかもしれない。
英クイーン・メアリー大学のリチャード・ジョンソン教授は、Expressに対し、もしメーガン妃が政治的野心を抱いているなら、「彼女にふさわしい、重要かつ強力な議席」は、ダイアン・ファインスタイン上院議員(カリフォルニア州)の後釜だと指摘。彼女には「非常に魅力的」に映っているだろうと解説した。
サンフランシスコ市初の女性市長で、現在88歳のファインスタイン上院議員は、2025年の任機を待たずに退任する可能性があるという。元上院議員のバーバラ・ボクサー氏は同議員に、早期引退を助言したとLAタイムズに明らかにした。
ギャビン・ニューサム州知事は、もしファインスタイン議員が引退した場合、後任に黒人女性を選ぶ意向を示しているという。
ただし、The Hillによると、ファインスタイン上院議員は今年3月の時点では、任期を全うすると記者に語っていた。
先のジョンソン教授は、カリフォルニア州はこれまでに、レーガン元大統領やシュワルツェネッガー元州知事(ともに共和党から出馬)など、俳優出身の政治家を輩出してきたと説明。元俳優のメーガン妃も当選する可能性はあると述べた。
4,000万人の有権者がいるカリフォルニア州では、選挙活動に莫大な資金を要する。しかし、金銭面に関しても、問題ないだろうと予想している。メーガン妃を支援する人々がいることに加え、既に知名度が高いため、高額な宣伝費用を使わずにすむ可能性があると述べた。
政界進出を視野にロビー活動?
メーガン妃は先月、育児有給休暇の法制化を求めて、ロビー活動を開始した。民主党のトップ議員に宛てた公開書簡を発表したほか、共和党の上院議員に直接電話をかけ、法案を支持するよう求めるなど、積極的に働きかけている。
民主党のカーステン・ギリブランド上院議員(ニューヨーク州)によると、メーガン妃は育児有給休暇の法制化に取り組むための「ワーキンググループの一員になりたいと考えている」という。
英王室は伝統的に、政治に中立的な立場を取っている。メーガン妃はロビー活動の際、「サセックス公爵夫人」を名乗っていることから、英国王室の称号を利用して、米国の政治に関わろうとしていると、共和党議員からは非難の声も上がっている。