ヘンリー王子とメーガン妃が、有名シェフのホセ・アンドレス(Jose Andres)氏の食料支援団体「ワールド・セントラル・キッチン」(World Central Kitchen、WCK)と提携し、資金援助を行うことが分かった。22日Todayが報じた。
2010年に設立されたWCKは、世界中の被災地で、食事を無料で提供する活動を展開している。今年はパンデミックに関係する支援のほか、オーストラリアの森林火災、レバノンの大規模爆発、ハリケーンに見舞われた中央アメリカなどで支援活動を行った。
来年以降、ハリケーンで甚大な被害を受けたドミニカ共和国やプエルトリコなど世界4カ所に、新たな食料支援センターを開設する計画だという。夫妻は「アーチウェル・ファウンデーション」(Archewell Foundation)を通じて、資金援助を行う。
Todayへの声明で「コミュニティにおける健康は、全人類に共通する思いやりの心をつなげていく力次第だ」と述べ、アンドレス氏やWCKのメンバーに関して「想像を絶する困難に見舞われた年だったが、支え合って、休むことなく働こうとする素晴らしい人々が数多くいることを気づかせてくれた。ワールド・セントラル・キッチンの活動の中にある思いやりは、私たちに刺激を与えてくれた」と語った。
夫妻は今後、センター開設に向け、さらなるパートナーへの参加を呼びかける計画だという。
アンドレス氏も声明で「極めて重要な取り組みを継続するのに、これほど元気付けられたことはない。アーチウェル基金とヘンリー王子夫妻と協力できることを誇りに思う」と語った。
チャリティーとして、レシピ本を出版
メーガン妃による食料援助の活動は、今回が初めてではない。2017年、72人が犠牲となったロンドンの高層住宅グレンフェル・タワー火災では、被災した住民らが協力し、食料支援のためのハブ・コミュニティ・キッチンを立ち上げた。この取り組みを見学に訪れたメーガン妃は、キッチンで提供される家庭料理のレシピを集めたチャリティー料理本「Together:Our Community Cookbook」を提案。出版された料理本の売上は、同団体の運営資金に充てられた。