メーガン妃は、自身のポットキャスト番組「Archetypes」の最新エピソードで、ゲーム番組に出演していた際に、「バカな女性」扱いされていると感じていたと明かした。
メーガン妃は2006年、NBCのゲーム番組「Deal or No Deal」で、賞金額が記載されたバッグを開ける”ブリーフケースガール”を務めた。当時は、女優を目指し、さまざまなオーディションを受けていたという。
エピソードの中で、ノースウェスタン大学で国際関係を学び、アルゼンチンやブエノスアイレスの米国大使館でインターンとして働いていたことや、財務長官と出張した経験に触れたうえで、自身の能力は「特別な評価を受けていた」と説明。しかしテレビ番組では、見た目に対する「ステレオタイプの考え」があり、「美貌だけ」が評価され「知性は必要とされなかった」と語った。
労働組合や保険などの制度も整っており、テレビの仕事には「感謝していた」と述べつつも、「賢いと思わせてくれるものではなかった」と振り返った。
メーガン妃は34エピソードに出演した後、番組を降板。ドラマ「スーツ」のレイチェル役に抜擢された。
ゲーム番組を去った理由について、「自分はモノとして扱われる以上の存在だと思っていた」と述べ、「外見だけを強いられることが好きではなかった。中身がほとんどなかった」と説明。「特定のアーキタイプ、つまり”Bimbo”のように見下されたように感じた」と語った。
なお雑誌ニューヨーカーのスタッフライター、Claire Malone氏は番組で、Bimboという言葉について「美しいが、ふしだら、または愚か、バカな女」だと説明している。
ゲストには、10代の頃からゴシップ記事を賑わしていたパリス・ヒルトンも登場した。
90年代に親友のニコール・リッチーと出演したリアリティ番組「シンプル・ライフ」で、「頭の悪いブロンド女性」というイメージを植え付けられたが、それはプロデューサーのアイデアで、「キュートでバカで、バブリーなブロンド女性」として振る舞うよう「推奨されていた」と明かした。キャラは、メディアから身を守るための「仮面」であり、実際は、声も低く、シャイな性格だと語った。
ただし、番組は気に入っており、今でも見返すことがあるという。「タイムレスで面白い。人生で味わったことのない体験だった。なので、とっても幸せよ」と話した。
メーガン妃はパリスの話に、長い間「女性をレベルの低いものだとみなし、女性自身がそうすることが美化されてきた」と理解を示した。
共演者が反論
メーガン妃と「Deal or No Deal」で共演し、後に「リアル・ハウスワイフ in アトランタ」に出演したモデルでメディアパーソナリティのクラウディア・ジョーダン(Claudia Jordan)(49)は、インスタグラムのストーリーで、番組は「われわれを、Bimboとして扱っていなかった」とメーガン妃の主張に反論した。
クラウディアは、番組に出演したことがきっかけで、「多くのチャンスに恵まれた」と主張。25年間生計を立て続けることができた、1300万人が視聴するアプレンティスへの出演、乳がん啓発キャンペーン、エクストラの司会やピープルマガジンで取り上げられる機会を得たと明かした。
自身の主張は、メーガン妃に対する攻撃ではなく、番組への誤解を招きたくなかったからだと説明。特に司会者のホーウィー・マンデル氏は、メーガン妃を含むメンバー全員に敬意を持っていたと語った。
コラムニストのリッキ・ショット氏は、ニューヨークポスト紙のオピニオンで、メーガン妃は自分の美貌を利用して、ゲーム番組に出演したことがきっかけに、ドラマの役を獲得し、ヘンリー王子とも出会えたと説明した上で、「25歳の立派な成人が、自ら選んだ仕事でメリットを得ていながら、その決定をあざけるべきではないし、同情を期待すべきではない」と非難。職を選んだ16年後に「被害者カードを切るのは、ただの自己客観化の犠牲者」だと考えを語った。