4月の刑事訴追に加え、今月は性的暴行を受けたとする女性との裁判に敗訴したトランプ前大統領。そんな騒動の絶えない夫に、メラニア夫人が婚前契約の変更を迫ったという。
セレブのゴシップサイトRadarが、情報筋の話として伝えたところによると、性的暴行訴訟の厳しい内容と、さらに負けが加わったことで、夫人は、トランプ氏と2005年の結婚時に約束した金額を大幅に上げるべきと考えるに至った。
500万ドルの支払いを命じる評決が出た後、夫人は、トランプ氏の選挙活動を支援することを条件に、毎月の小遣いを増やし、17歳になる息子バロン君の相続分を増やそうと試みたという。なおトランプ氏にはバロン君の他に、2人の前妻との間にもうけた4人の子供がいる。
結果は不明だが、トランプ氏は夫人なしではホワイトハウス復帰が望めないことを承知しているといい、情報筋は「交渉の余地のない」状況だと説明している。
別の情報筋は、メラニア夫人が、夫の大統領就任後しばらく別居していたことに触れ、「彼女は当時、状況をうまく利用していたし、再びそうしない理由がない」と話したという。
夫人は当時、ニューヨークのトランプタワーにバロン君と留まり、ホワイトハウスに引っ越したのはトランプ氏の就任から5ヶ月後の2017年6月のことだった。表向きには10歳だったバロン君の学業を中断させたくないというのが理由とされたが、ワシントンポスト紙の記者、メアリー・ジョーダン氏は、2020年に発売した著書「The Art of Her Deal: The Untold Story of Melania Trump」で、婚前契約を再交渉していたと主張している。
2016年の選挙戦では、トランプ氏が、ゴシップ番組アクセス・ハリウッドの過去のインタビューで卑猥な発言をしたことなど、数々のスキャンダルが明るみに出た。
なおメラニア夫人は、トランプ氏が出馬を表明した昨年11月以降、夫の選挙集会に一度しか姿を見せていなかったが、今月9日にトランプ氏の再選キャンペーンを支持する意向を表明。FOXニュースデジタルに、トランプ氏とともに「未来への希望を取り戻し、愛と力でアメリカを導く」ことを楽しみにしているとコメントした。この翌日、トランプ氏に前出の性的暴行訴訟の評決が下った。