「メラニア夫人はどこだ」夫のスーパーチューズデー祝勝会の欠席に、支持者ら不満

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トランプ氏のスーパーチューズデーの快勝を祝う場にメラニア夫人がいなかったとして、SNSでは、夫人の行方を疑問に思うユーザーからの投稿が相次いでいる。

トランプ氏は3月5日(火)、予備選の投開票が行われた15州のうち14州を制覇し、共和党の指名獲得をほぼ確実にした。6日朝には主要候補として唯一の対抗馬だったニッキー・ヘイリー氏が撤退を表明した。

同日夜、フロリダのホーム、マール・ア・ラーゴで開かれた祝勝パーティでは「すばらしい夜だ」と勝利を祝し、バイデン氏との再対決を見据え、「11月5日はすぐそこだ。我が国の歴史で最も重要な日として記憶に残るだろう」と支持者に語りかけた。

「本日は待ち望んだ日だ。家族に感謝したい。すばらしい家族だ」と語ったトランプ氏だが、肝心のメラニア夫人がおらず、あるユーザーは、#whereismelania(メラニアはどこ)のハッシュタグとともに、「メラニア夫人はホワイトハウスやドナルドとは関わりたくないらしい。過去数ヶ月間で姿を表したのは夕食の一回きりだ」と投稿。別のユーザーは「メラニアは明らかにキャンペーンやホワイトハウスへの関与を望んでいない。私の予想では、共和党全国大会にすら現れないだろう」とコメントした。

このほかに、「今晩はいったいどこにいるんだ?スーパーチューズデーの勝利演説はマール・ア・ラーゴで行われているのだ。2階でテレビを見ているのではないかと察する。われわれはあなたが好きだが、あなたは夫を支持することを拒み、ファーストレディとしての関心を示していない」「トランプの選挙戦にとって恥ずかしい存在だ。マール・ア・ラーゴでも一緒にいるところを見たことがない」といった批判も寄せられている。

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こうした疑問は今に始まったことではない。メラニア夫人は夫の選挙イベントにほとんど姿を見せず、予備選の初戦アイオワ州では昨年夏、夫の支持獲得の努力に同行しない夫人を探すビラが出回ったこともあった。

選挙だけではなく、ポルノ女優に支払った口止め料に関連するニューヨークの刑事裁判や、機密文書の取り扱いに関してマイアミで行われた罪状認否、その他ワシントンD.C.、ジョージア州の法廷手続きの際にも、夫に付き添わなかった。

そんなメラニア夫人だが、トランプ氏の再選キャンペーンについては支持する意向を明確にしている。昨年5月のFOXデジタルのインタビューに、「未来への希望を回復し、アメリカを愛と強さで導く」ために、夫とともにホワイトハウスの2期目を務めることを楽しみにしていると述べた。さらに、2024年にファーストレディとしての「特権」が与えられるならば、子供の幸福と成長に焦点を当てたイニシアチブを最優先事項として継続し、子供たちのポテンシャルを最大限に引き出すために必要な支援とリソースを確保するつもりだと意気込みを語った。

なお、暴露本「メラニアと私」の著者で夫人の元側近だったステファニー・ウィンストン・ウォルコフ氏は昨年11月、ワシントンポスト紙の取材に「どれだけの調査や不正、嘘、盗み、何があろうとも」トランプ氏の再選キャンペーンを支持する姿勢は変わらないだろうと指摘した。「結婚は両者にとって完全な取引で、彼女は誰と結婚したのかを正確に心得ている….自分が何に身を投じるかを完全に理解しているし、それを受け入れ、そして今も受け入れ続けている」と語った。

MAGAファンが苦手?

メラニア夫人が公のイベントに滅多に出席しないのは、17歳の息子バロン君のことを最優先にしているからとも噂されるが、ウォルコフ氏は、子育ては自分に対する詮索を避けるための「シールド」だと主張した。夫人は常に「自分のやりたいようにするつもりだ」と話していたといい、お気に入りの口癖は「勘弁して」だったとも明かした。

一方、別の元スタッフは同紙に、夫人は政治を好きになったことは決してなく、夫の隣で微笑むだけのイベントへの出席を楽しんだことなど一度もないと説明。さらに、「人々は常に腕を回したり、香水やサングラスについて尋ねたりするなど、彼女に不快で侵入的な態度で接している」と加えた。

ホワイトハウスで夫人の首席顧問を務めたステファニー・グリシャム氏は、トランプ氏のイベントへの出席を説得するのは時に困難で、移動にかかる時間や自分に実質的な役割がないことに不満を述べ、断ることがあったと明かし、「リボンカットのようなものが人々を喜ばせ、ニュースに取り上げられることを理解していないようだ」と語った。

祝勝会に加わらなかった理由は不明だが、党大会や大統領討論会をはじめ、妻として出席を期待される機会が今後増していくことが予想される。内心は「勘弁して」と思っているのかもしれない。

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。