「偏向してる」メラニア夫人 ファッション誌米ヴォーグを批判

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メラニア
Evan El-Amin/Shutterstock

メラニア・トランプ前大統領夫人は15日、Foxニュースのトーク番組「Fox & Friends」に出演。昨年の政権交代以来初のテレビインタビューで、アメリカの現状からホワイトハウスでの暮らし、さらにファッション誌ヴォーグの自身に対する扱いへの不満などを語った。

司会者のピート・ヘグセス氏からアメリカの現状について考えを聞かれると、「目を凝らして見ていると、現状に悲しくなります。世界で起きている出来事に対しても、たくさんの人がもがき苦しんでいると思う」と語り、「早く変化が起きてほしいと望んでいます」と述べた。

インタビューはトランプ氏夫妻の現在の居住先であるフロリダ州で行われたが、ヘグセス氏はトランプ氏が在任中“泥沼”と表現して批判していた首都ワシントンの印象についても質問した。メラニア夫人はこれに、ワシントンでの生活を楽しんでいたとし、「ワシントンDCは好きです。ほかのどの都市とも違うけれど、とても気に入っていました。ホワイトハウスでの暮らしは楽しかったです。アメリカのファーストレディーになれたことは私の最高の栄誉です。トランプ政権の4年間で私たちはたくさんのことを成し遂げたと思います。ホワイトハウスの管理も楽しんでやっていました。私の束の間の自宅でしたし、ホワイトハウスは人々の家でもあるのです。そこに住めたのは光栄なことでした」と振り返った。

ホワイトハウスが再び自宅になると思うかと尋ねると、メラニア夫人は「あり得ないとは言えない」と答え、トランプ氏再出馬の可能性も否定しなかった。

その後、話はメラニア夫人に対するメディアの扱いに展開。ヘグセス氏は「メディア――ヴォーグを例に取りましょう。ジョー・バイデン大統領就任から5ヶ月後に、ジル・バイデン夫人が表紙を飾りました。カマラ・ハリス副大統領は就任する前に表紙を飾っています。ヒラリー・クリントン氏もファーストレディー時代に表紙を飾っているし、ミシェル(・オバマ)夫人に至っては3度表紙の機会がありました」とファッション誌ヴォーグが歴代のファーストレディーを表紙に取り上げてきたことを挙げ、「しかし、あなたのビジネスの経歴、ファッションの経歴、美貌がありながら、ヴォーグの表紙を飾ることはなかった。このダブルスタンダードはどういうことでしょう?」と質問した。

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夫人は「彼らは偏向しています」と断言。「彼らには好き嫌いがあって、それは明白に表れています。国民も、すべての人に見えていると思います」と批判した。「それ(メラニア夫人に表紙のオファーをしなかったこと)が彼らの判断なんです。私にはもっとずっと大事なことがあります。ホワイトハウスでは、ヴォーグの表紙を飾るより大事なことをしてきましたから」と語った。

なおメラニア夫人は、トランプ氏と結婚した際、2005年2月号のヴォーグ誌の表紙を飾っている。

トランプ氏も不満

ヴォーグがメラニア夫人を表紙に起用しなかった件については、夫トランプ氏も不満を示している。

大統領在任中だった2020年12月、夫人が一度もファッション誌の表紙を飾らなかったという右派メディア、ブライトバートの記事を引用し、「(メラニア)は史上最高だ。フェイクニュース!」とツイートした。

ブライトバートは「ファッション雑誌におけるエリート主義のスノッブ」と題した記事で、ヴォーグの対応を非難した。

メラニア夫人自身も、自分が特集されることを期待していた節もある。2020年10月にリークされた電話会話の中で、夫人は、友人でホワイトハウス上級顧問だったステファニー・ウィンストン・ウォルコフに、2018年の「セプテンバーイシュー」のカバーにビヨンセが起用されたことに言及。「アナは9月のカバーを、完全に、完全に、完全に、全部ビヨンセに与えた」と述べるなど、編集長アナ・ウィンターの判断に不満を示した。

2018年9月号は、ビヨンセがゲストエディターを務め、タイラー・ミッチェルが黒人フォトグラファーとして初めて、米ヴォーグの表紙を撮影したことが話題となった。

なお、会話を録音したウォルコフ氏はこの前月に暴露本「メラニアと私」を出版し、メラニア夫人と袂をわかった。

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。