「ただのシュガーハイじゃない」マイケル・ムーア監督、民主党勝利に希望

49

トランプ氏再選の可能性に警鐘を鳴らしていた映画監督のマイケル・ムーア氏だが、今では「より希望を抱いている」という。

英紙ガーディアンのインタビューに、ハリス氏の勢いは「ただのシュガーハイ(一時的な熱狂)や薬物中毒者のピンククラウド(幸福感)ではない」と説明。「何週間も気の滅入る状態が続いたが、即座にそうではなくなった。今は希望を抱いているが、それを吹き飛ばすのはわれわれ。私たちにはそれを吹き飛ばしてきた過去がある」と語った。

大統領選を撤退したバイデン氏について、ヒトラーやムッソリーニに融和政策を取った英国の首相ネヴィル・チェンバレン同様だと批判。「残念だが、ガザでの戦争に資金を投じ、ネタニヤフ首相に武器を提供した人物として記憶されるだろう。イスラエルを守る武器ではなく、パレスチナの民間人を殺害するためのただの余分な資金」と述べた。

一方、ハリス氏に関して、ガザ戦争の学生プロテスターを非難したペンシルベニア州のシャピロ知事ではなく「中西部出身で、ゲイの学生団体の顧問を申し出たフットボールコーチを副大統領候補に選出」したことや、連邦議会におけるネタニヤフ首相の演説を欠席し、その後面会した際に「伝統的な外交辞令としての作り笑顔を拒否した」として称賛した。

「Z世代とX世代が投票者の半数以上を占めているという事実は、非常に喜ばしい」と指摘。「若者は戦争を嫌い、バイデンと彼が支援する戦争に完全に反対している」とした。ハリス氏について、「アフォーダブルハウジングや、学生ローン、平和、死に瀕した地球」に関する政策を訴えるべきだと述べた。

Advertisement

ハリス氏とウォルズ氏は「実質的な人々」で、「ゆっくり慎重に、うまくやり遂げるだろう。間違いもあるだろうが、われわれに何をしていくのかを伝え、正しいことを考えつくだろう」と見通しを語った。

9月に開催される討論会では、トランプ氏とバンス氏が「いかに変で、絶対的に愚かでばかげているかを、皮肉的かつシンプルな形で指摘」して、「常識的なレベル」の話をすれば、党派は関係ないと助言した。トランプ氏が逆上すると「12歳の子に失礼だが、12歳のように話し始め、その場を立ち去ってしまうかもしれない」「8年間の望みを目撃することになるだろう」と語った。