イーロンは半年、トランプ政権は中間選挙で大敗する、暴露本作家が予測

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トランプ氏の暴露本を書かせたら右に出るものはいない作家のマイケル・ウォルフ氏。元CBSの大物司会、チャーリー・ローズ氏とのインタビューで、トランプ政権の現状や今後の見通しを語った。

ウォルフ氏は今年2月、トランプ関連として4冊目となる『All or Nothing』を発売した。1冊目の『Fire and Fury』(邦題:炎と怒り)は、ベストセラーとなり、35ヶ国語に翻訳されている。

ウォルフ氏は、トランプ氏が候補者だった2016年に出馬の理由を尋ねた際、トランプ氏は間髪入れずに「最も有名な男になるためだ」と答えたと振り返りつつ、それを実現した今、トランプ氏は「世界で最も有名な男であり続けよう」とすべての注目を集めることに集中していると語った。

本人や周囲が3期目の出馬の可能性をほのめかすのは、単にメディアを独占するためだと指摘。「ドナルド・トランプはすべてが見出しだ」と述べ、現実的な意味はどこにもないと語った。

合衆国憲法修正第22条では、大統領職の3選を禁止している。

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就任から2ヶ月が経った今も、ニュースを独占することが「彼のモチベーションであり、朝起きて最初にやることだ」と語った。ただし、その独占は、関税や移民の追放、ウクライナをはじめとする「対立」に基づいていると主張。「対立でヘッドラインを稼いでいるが、ある時点で持続不可能になる。多くの人を疎外しすぎている」と述べ、「彼は中間選挙で大敗する。下院は民主党支配に戻る。上院もその可能性がある」と続けた。

「彼は弾劾される。われわれはまた同じ経験をする。ドナルド・トランプの特徴の一つは、サイクルを繰り返すことだ」と語り、「彼自身は変わっていない。変化したり、学んだり、進化したりすることに関心がない。何も進まないし、われわれはトランプサイクルの行動にはまっている」と述べた。

政府効率化省を率いるイーロン・マスク氏とトランプ氏との関係について、「マスクは今、スティーブ・バノンが1期目の政権で占めた役割に就いている。二人ともタイム誌の表紙を飾っている。二人ともある意味で公のディスラプターだ」と、ホワイトハウス首席戦略官を務めたバノン氏との共通点を指摘した。ただし、「スティーブが続いたのは6ヶ月だった。それがイーロンの寿命の良い基準になる。(トランプ氏の周囲は)誰も長く生き残れない」と、良好な関係は続かないとの見通しを示した。「1期目にホワイトハウスにいた人々は全員が辱めを受け、解雇され、起訴された。ドナルド・トランプの周りは常に涙していた」と語った。

トランプ氏によって、政府への「基本的な信頼」が崩れると警告しつつも、ポスト・トランプを担う人材は、共和党から現れないと主張した。「ドナルド・トランプがシーンを去ると、誰も代わりはいない。J.D.ヴァンスも、MAGAの人々もだ」と話し、「私たちはこれが始まる前の状態を再構築するプロセスを開始するだろう」と楽観的な見方を示した。

新刊本『All or Nothing: How Trump Recaptured America』では、大統領になるか囚人になるかをかけたトランプキャンペーンの裏側で起きた衝撃的なエピソードの数々が綴られている。