MTA(メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティー)は21日、今年中に導入を予定する川崎重工業製の新型車両「R211」を披露した。
MTAは2018年1月、カワサキ・レール・カー(Kawasaki Rail Car Inc)からR211を535両、14億ドルを購入する契約を締結した。契約には最大1,077台の追加オプションが含まれており、MTAの承認が下りると、最大で1,612台、合計37億ドルの車両が納入される可能性がある。
新車両の特徴は?
新型車両には、LEDライトやデジタル広告を搭載しており、ニューヨーク州の旗のゴールドとブルーカラーが使用されている。
ドアの幅は150センチで、現在よりも25センチ広い。より多くの乗客が一度に乗り降りできるため、駅の停車時間は最大32%短縮できるという。「オープンゲートウェイ」と呼ばれるアコーディング型の通路で連結されており、車両間の行き来も容易となる。
現在オープンゲートウェイ付きの20両を含む30車両が製造されており、一部は2020年内の走行を予定している。(オープンゲートウェイ形式の車両は2021年を予定)
NYCトランジットのFrank Jezycki副社長は、新型車両について「ニューヨーク地下鉄の未来を象徴するものだ。今後市の地下鉄の新たなスタンダードとなる」と期待を語った。さらに「全生産過程を通じて川崎重工と密な連絡を取っており、予算内でスケジュール通りに進んでいる。乗客はすぐに最新テクノロジーを利用できるだろう。」と述べた。
MTAは2012年、カナダのボンバルディア(Bombardier)社と新型車両「R179」300台の契約を約6億ドルで締結した。2017年1月に納入を予定していたが、納期の遅れによる損害が発生している。また、最近になってドアのシステムに欠陥があることが判明。MTAは2012年、カナダのボンバルディア(Bombardier)社と新型車両「R179」300台の契約を約6億ドルで締結した。2017年1月に納入を予定していたが、納期の遅れによる損害が発生している。また最近、ドアのシステムに欠陥があることが判明。調査のために298台の車両が撤去された。