ニューヨークの地下鉄を運営するMTA(メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ)は、これまで駅構内や車内アナウンス内で使用してきた「レディース・アンド・ジェントルマン」(Ladies and Gentleman)を廃止すると発表した。
ニューヨークポスト紙によると、アナウンスの新たな方針は、11月の初めにスタッフ全員に配布された社報で、「パッセンジャーズ」や「ライダーズ」、「エブリワン」といった表現に直ちに置き換えるよう告知されたという。また社報では、スタッフが禁止フレーズを使用していないか、現場マネージャーやスーパーバイザーがモニターを実施すると、警告している。
11月12日時点の6番線の59st駅構内。アナウンスは「ハロー、エブリワン」(Hello Everyone)に変更されている。
ある駅係員は「MTAは、政治的公平(ポリティカルコレクトネス)であろうとしている」「トランスジェンダーの乗客が多いのは理解しており、誰も傷つけたくないと考えている」とニューヨークポスト紙に語った。MTAの広報担当者は、ジェンダーに関する議論が変更をもたらしたと発表している。