ニューヨークの地下鉄を運営するMTA(メトロポリタントランジットオーソリティー)が、駅におけるゴミの削減を目的とした試験プログラムを打ち切ることが、ニューヨーク州会計監査官Thomas DiNapoli氏の発表によって、明らかになった。
同プログラムは、駅内のゴミ箱を撤去することで、人々にゴミの持ち帰りを促進し、結果としてゴミの削減につながるという期待の上に実施されてきたもの。5年前から試験的に開始し、これまで39の駅が実施対象となってきた。
監査官は2回にわたって、プログラムの実施状況を審査。複数の駅でゴミが増加したことに加え、路線火災も多く起こるようになったと指摘。プログラムの有効性に異を唱えていた。
MTAのスポークスマンが複数の地元メディアに話したところによると、同プログラムは数ヶ月前に実施を終え、現在は「Operation Track Sweep」と呼ばれるゴミを吸い込む機能を伴った車両を使用したものなど、別の方法を実施している。また、今回のプログラムの打ち切りは監査官の審査に影響されたわけではない、としている。
「Operation Track Sweep」 キャンペーンビデオ