NY市バス、無料マスクのディスペンサー。新型コロナ対策

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メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ(MTA)は29日、乗客の安全を保護するため、車内にマスクのディスペンサーを設置すると発表した。透明のボックスには手術用マスクが入っており、乗客は無料で利用することができる。

パイロットプログラムとして、ブロンクスとスタテンアイランド、クイーンズを走行する100台のバスに設置する。MTAは8月末までに、市内を走行する20路線のバス、400台に拡大する予定だという。

MTAバスカンパニーのプレジデント、Craig Cipriano氏は会見で「乗客がマスクを紛失したり、忘れたりした場合でも、マスクを簡単に入手できる重要な方法だ」と述べた、「公共交通機関では、同乗者や運転手の健康と安全を尊重し、顔をカバーする必要がある。それらは法律で定められている。」と語った。
ニューヨーク州では現在、バスや地下鉄など公共交通機関の利用者に対し、マスク着用を義務付けている。

マスク着用の拒否など、車内でのトラブルも増加している。ニューヨークポスト紙によると4月15日から6月30日の間、乗客による職員への攻撃は、515件発生した。そのうちの5分の1が、マスク着用やソーシャル・ディスタンスに関するもので、2件を除いて全てバスの中で起きた。

Mashup Reporter 編集部
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