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NATO当局者 戦争はこう着状態へ「どちらも勝つことできない」

北大西洋条約機構(NATO)の情報当局者は、ウクライナの戦況について、こう着状態になる寸前との見方を示した。NBCニュースが伝えた。

軍事評価に関する繊細な議論のため、匿名を条件に話したという。

同氏は、ロシアとウクライナは「実際のところ、どちらが優位に立っているとはいえない」とし、「こう着状態でなくても、急速にそれに近づいている」と語った。

ウクライナがロシア軍の進軍を阻み、「諦めない意思を明確にする」一方で、プーチン大統領は頑なに失敗を認めようとせず、後退する見込みはないと指摘。「このように2つの武力が争い続けたらどうなるか。人命の損失と損害は極めて甚大になる」とした上で、「どちらも勝つことはできない。降伏することもないだろう」と語った。

さらにベラルーシがまもなく独自に攻撃を開始するほか、「ベラルーシ領土内にロシアに核兵器を配備させる可能性を見越して、準備を進めている」と警告した。

タス通信によると、ベラルーシでは先月27日、非核の地位を放棄する新憲法を国民投票にかけ、3分の2の賛成多数で可決した

当局者は、ロシアが、ウクライナの大部分を掌握する「マキシマリスト」戦略を追求しているかは不明としつつ、戦闘初期は手をつけなかったウクライナ西部の施設を攻撃するなど、明らかに標的を拡大していると指摘。莫大な損壊や民間人の犠牲者を生み出す可能性のある、より無差別的な武器の使用にシフトしていると語った。

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