綱渡りアーティスト、ニック&リアーナ・ワレンダ(Nik & Lijana Wallenda)姉弟が23日夜、ニューヨークの中心地、タイムズスクエアで綱渡りを行う。
2人は、25階のビル(1タイムズスクエア&2タイムズスクエア)に立ち、向かい合うようにワイヤの上を歩く。2つのビルの距離は5ブロックで、ワイヤの長さは約400メートル。
ニックさんは下に向かって、リアーナさんは上に進み、2人は中央のバイアコムビル(Viacom)の前で出会う。ワイヤの上に座ったリアーナさんを、ニックさんが乗り越え、2人は位置を変えた後、そのままワイヤ上を歩くという。
姉のリアーナさん(42)は、2017年にフロリダ州で、顔面のほぼ全ての骨を折る大怪我を負い、今も足や腕に痛みが残るが、今回のタイムズスクエアのショーで復活を遂げる。ニックさんは「彼女がワイヤ上に戻るのを見て、多くの人が勇気付けられるのを願う。」とNYポスト紙に語った。
セーフティ・ネットは用意されないが、安全のためハーネスを装着するという。
綱渡りの模様は、米ABCで現地時間の午後8時より10時まで生中継される。[Youtube]
ニックさん(40)は2012年、ナイアガラ滝の上を綱渡りした史上初めての人物となった。2013年には、グランドキャニオン近くのリトルコロラド川渓谷(Little Colorado River Gorge)の綱渡りに成功している、2014年のシカゴの高層ビルでの綱渡は、ディスカバリー・チャンネルで600万人近くが視聴した。
祖父母で綱渡りアーティスト、カール・ワレンダ(Karl Wallenda)さんは1978年、プエルトリコでのスタント中に事故で死亡している。この他の家族には2名死亡したと言われている。
ニックさんは、安全上の理由から、母が70歳となる55歳までには引退したいとポスト紙に語っている。母と一緒に散歩をしたいと述べ、次世代にバトンタッチする用意ができていると明かした。2人の息子は綱渡りパフォーマーだが現在軍隊に入隊しているという。