15日夕方、パリのノートルダム大聖堂(Notre Dame Cathedral)で大規模な火災が発生した。地元警察発表によると、屋根と尖塔が焼失したが、2つの長方形の建物の主要構造部分は残った。
ノートルダム大聖堂は、約800年前に建設されたゴシック様式の建物で、世界遺産に登録されている。毎年約1300万人が訪れる観光名所。
France 24は、火災の発生時間が午後6時45分ごろだと報じた。AP通信によると、市長室は火災原因に関し、放火やテロではなく、事故として調査を進めていると発表した。ノートルダム大聖堂では、6,800万ドルを投じた改修工事が進行していた。
NBCニュースによると、約400人の消防隊が現場に駆けつけ消火作業にあたった。多くの市民が涙を流したり、祈ったりしながら、火災の様子を見ていたという。
フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領はツイートで「全てのカトリック教徒とフランス国民に思いを」と述べ、我々の一部が失われたかのようだと悲しみを投稿した。
また記者会見で「多大な勇気とプロフェッショナリズムのおかげで、聖堂は全壊を免れた」と、駆けけた消防隊員に感謝を述べ、明日、再建のための国家的募金活動を開始すると発表した。
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アンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長は、聖堂内部に保管されていたイエス・キリストの衣装や王冠、サンルイのチュニックなど多くの遺品や美術品は無事だと述べた。
火事の様子は米国での多くのメディアで生中継された。ミネソタ州で演説を行っていたトランプ大統領は、消防用飛行機で消火してはどうかと提案し、別のツイッターで「フランス国民に神のご加護を」と述べた。