初めてのニューヨーク不動産投資・成功の為の7つのポイント
現在のニューヨーク不動産市場では、現金取引が過去にないほど大きな割合を占めており、特にマンハッタンでは今年、コンドミニアム(分譲マンション)販売の60%を占めました。金利が高く住宅ローンを利用する購入者が少ない今、掘り出し物を探している現金購入者にとっては、絶好の購入チャンスとなります。
1:資金計画
最も重要なのが資金計画です。購入時に必要な初期費用に加え、購入後の改装費・継続的な固定資産税・管理費・修繕費・保険代等の全体像を把握しましょう。又、不測の事態に備えて余裕ある資金計画をすることが大切です。
2:投資スタイルの選別
利益を上げ最大限のリターンを得る為に、修繕して売却をするのか、賃貸して長期保有をするのか等、出口戦略を踏まえ熟考する必要があります。ニューヨークの物件価格は、長年緩やかな右肩上がりを継続しており、空室率は年間を通して1~3パーセントと賃貸需要が高いので、長期保有をしてしっかりと家賃収入を得ながら、じっくりとキャピタルゲインを待つのがニューヨークの定番投資スタイルです。
3:市場調査
どのような種類の投資でも事前の調査が大変重要となります。興味のある地域の不動産市場についての明確なイメージを持っておく必要があります。ネット検索、セミナー参加、不動産会社に問い合わせる等して知識を十分に蓄えましょう。
4:信頼できるパートナー探し
実績があり信頼できる不動産ブローカーと弁護士は必須です。日米の言語とビジネス慣習に精通しているニューヨーク在住の日本人がお勧めです。又、時差によるコミュニケーションの取りづらさを減少する為、ビジネスアワー外でも臨機応変に対応してくれるかを最初に確認をする事をお勧めします。
5:エリアの選択
NY市ではエリアごとに不動産価格が全く異なる為、予算に応じて適切な地域を選ぶ必要があります。例えば20万ドル代ですと、マンハッタンのコンドミニアムの購入はできませんが、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス等の郊外ですと可能性はあります。最初は家賃が低いかもしれませんが、需要の高いエリアに良い物件を購入しておけば、空室リスクも少なく将来のキャピタルゲインも期待できます。
6:より高いキャピタルゲインを求めて – 新興エリアの見分け方
エリア内で建築への投資の増加をしているか、交通手段の選択肢の拡大計画があるか(地下鉄の新設など)、新しい学校設立等の情報収集をする。又、気になるエリアをStreetEasyやZillowで物件の市場在庫日数(DOM=Days On Market)をチェックし、DOMが減少しているなら、需要が高いエリアであることを示唆しています。
7:物件選別
管理が比較的容易で賃貸需要の高いコンドミニアムのワンルームや1ベットルームが最初の投資先として適しています。一般的に賃貸しやすい物件は、最寄り駅から徒歩10分位までで、エレベーター・洗濯機&乾燥機が建物内に設置(室内がベスト)がボトムラインになります。予算に余裕がある場合はアメニティーが充実した物件を選択すると、更に賃貸需要が高まります。特に人気のアメニティーはドアマン(もしくはバーチャルドアマン)・ルーフデッキ・ジム・ラウンジです。ストレージがある場合は購入をお勧め致します。また、ニューヨークではペットを飼っている人が多いのでペット可物件を選択するのも良いでしょう。
山木奈美(ナミ・ニューヨーク不動産 代表)