ニューヨーク州、コロナウイルスに備え。緊急対策に40億円以上を要請

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ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ州知事が26日会見を開き、コロナウイルス感染拡大への対応計画を発表した。

クオモ州知事は冒頭で「ニューヨークは国際的な玄関口で、世界中から旅行者がやってくる。まもなく陽性患者が確認される可能性は極めて高い。陽性患者が出ても、驚くべきではない。」と述べた。
4,000万ドル(約44億円)の緊急資金援助を州議会に要求しており、これらを医療スタッフの雇用や医療機器の調達に充てると発表した。
州保健当局は、地元の病院や交通機関、空港と連携するとともに、検疫のためのプロトコルを作成する予定としている。
また患者数の拡大に備え、連邦政府に対し、アトランタの疾病対策センター(CDC)ではなく、州や市の公衆衛生研究所で、ウイルス検査を受けられるよう要請している。

これまでに州全体で27人がコロナウイルスの検査を受け、26人が陰性、1人が保留中となっている。最近中国を訪れた約700人に対し、自発的に自宅待機するよう求めていることを明かした。

クオモ州知事は、先週州内で約17,000人のインフルエンザ患者が確認されていると述べ、われわれは準備を進めており、過度の不安を与える状況ではないと語った。

ニューヨーク市郊外のナッソー郡(Nassau)では26日、ウイルスに曝露した可能性のある中国からの帰国者83人が、自主的に自宅待機を行っていると発表した

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州ではホットライン(1-888-364-3065)を開設しており、コロナウイルスに関する質問を受け付けている。

ニューヨーク市

同日ビル・デブラシオ(Bill DeBlasio)ニューヨーク市長も会見を開き、連邦政府に対し、香港や台湾、イラン、イタリア、日本、シンガポール、韓国、タイからの訪問者に検疫を実施するよう要請したと述べた。

市では、コロナウイルスの患者用に、緊急利用可能なベッド約1,200床を用意。市保健当局は、150万枚のマスクを医療関係者に配布し、30万枚のマスクを連邦政府に追加要請している。
デブラシオ市長は「皆がマスクを奪い合っている状況だが、連邦政府は必要な人に確実に行き渡るよう介入すべきだ。」と語った。

ニューヨーク市警察のテレンス・モナハン(Terence Monahan)本部長は、ファーストレスポンダーにマスクやグローブ、ワイプを配布し、用意は整っていると語っている。
パブリックスクールも予防策を取っているが、現在学級閉鎖の予定はないとしている。

現在、全世界で8万人以上の感染が確認されている。26日現在の米国の感染者は少なくとも60人。
疾病対策センター(CDC)は25日、企業や学校に対し国内での感染拡大に備えるよう警告を発した

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。