ニューヨーク市は1日より、使い捨て発泡スチロール製容器を使用、販売、所有する企業への罰則を開始した。
発泡スチロール禁止法(Foam Ban)は、今年1月に成立したが、容器変更の移行期間として、6ヶ月間の猶予が設けられていた。今後、初めての違反には250ドル(約2万8,000円)、2度目は500ドル(約5万5,000円)、それ以上は1,000ドル(11万円)の罰金が科される。
禁止の対象となるのは、二つ折りのフードコンテナー(clamshells)や、カップ、皿、ボウル、クーラーボックス、緩衝材として使用されるピーナッツ型発泡スチロールなど。
店舗やフードトラックでの使用を禁じるほか、製造業者や流通業者も販売が禁じられる。
食料品店で使用される肉用のトレーは適用外となる。また、年間売り上げ50万ドル以下の事業者で、他の素材の容器を購入不可能と証明した場合は適用が除外される。
発泡スチロールは、生物分解できず、リサイクルが難しいとされる。法案成立時、ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は「ニューヨーク市では年間6,000万ポンド(2,700トン)の発泡スチロールが廃棄されており、これらが毎年埋立地で処理されている。また、石油経済を活性化させ、我々の地球を破壊している。」と声明で述べた。
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これまでに、サンディエゴやシアトル、ワシントンD.C.などで同様の法案が成立している。