移民の女性を脅すなどして売春をさせていた女が逮捕、性的人身売買の罪などで起訴された。女は長年、オンライン掲示板を使用して売春をあっせんしており、連邦捜査局(FBI)では被害者は数百人に上る可能性があるとして、情報提供を呼びかけている。
逮捕、起訴されたのはイズリ・ゴメズ被告(39)。FBIの発表によると、ゴメズ被告は、マンハッタンのレストランでウェイトレスの募集をしていると偽の広告をオンラインに掲載し、これに応募してきた女性と面会。そこで女性に、ウェイトレスの職はないと告げ、移民当局に通報するなどと脅して、売春をするよう迫った。
CBSニュースによると、被害者はベネズエラから来た女性で、当初は断ったが、数週間後に要求に屈し、一晩あたり3人の客をとることに同意した。ゴメス被告はこの間も、連絡を繰り返し、強制送還するなどと脅かしていた。
ニューヨークポスト紙は、女性が会った客には「レギュラー」と「VIP」の両方がおり、これらの客は一回あたり200ドルから最大で700ドルまで支払ったと伝えている。
ゴメス被告が逮捕されたのは今月12日。オンラインサイトに投稿された広告から、覆面捜査官がウエストチェスター郡にあるホテルでアポイントを設定した。広告には四つん這いになった裸の女性の写真が掲載されていたという。
翌日現場に待機した捜査官らは、ゴメス被告が黒色のSUVで、現場に女性を送り届けるのを確認。覆面捜査官がグーグル翻訳を使って、被害者の女性と簡単な会話をした後、逮捕に至った。
これまでの捜査で、ゴメス被告は約10年間にわたって1,600件以上の広告をフェイスブック、またはBedpage.com 、MegaPersonals.comといったアダルト情報の掲示板サイトに掲載していたことがわかった。広告では「カロリーナ」「イズリ・ペグエルト」などの偽名を使用しており、「チカス・エクスプレス」といった組織名を使っていたこともあるという。