ニューヨーク市では25日、警察による暴力や人種差別に対する大規模な抗議デモが各所で行われた。
オレゴン州ポートランドでは、トランプ政権が派遣した連邦政府の取り締まり当局者とデモ隊が激しい衝突を起こしており、ニューヨークではこれらに連帯を示す団体も参加した。
ロウアーマンハッタンでは夕方、一部のプロテスターがゴミ箱に次々と放火するなど、過激な活動に発展した。
リトルイタリーのゴミ箱も燃やされた。付近では客が屋外飲食を行っていたため、レストランのオーナーが消化器で鎮火に駆けつけた。プロテスターに拍手や声援を送る客もいたが、危険が及ぶとして激怒したオーナーとプロテスターの間で激しい口論となり、一触即発の場面もあった。
建物への落書きや、警察車両の窓が割られるなどの被害もあった。チャイナタウンに近いデランシーストリートでは、待ち伏せした警察官とデモ隊が衝突。10人以上が拘束され、集団は離散させられた。
26日夕方には、タイムズスクエアで黒人女性を支持する集会を実施していたデモ隊が、高速道路のFDRドライブに侵入。警察が一時通行止めを行った。
BBCニュースによると週末はニューヨークのほか、カリフォルニア州のオークランドやロサンゼルス、ヴァージニア州リッチモンドなどで抗議デモが開かれた。
ワシントン州シアトルでの抗議デモが、過去数週間で最大規模となり、45人が拘束されたとロイターは報じた。警察官も21人負傷した。
テキサス州オースティンでは、デモ隊に向かって車から発砲。参加者の男性が銃撃を受け、死亡する事件が起きた。