NY高級レストランに「アジア人コーナー」?人種隔離と非難

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マンハッタンにある高級レストランで、座席の位置を巡って、アジア人を差別した疑いが浮上。ネットで物議を醸している。

差別を指摘したのは、アジア系女性のアニーさん。2日、TikTokに投稿した動画で、ウエストビレッジにある飲食店「One if by Land, Two if by Sea」に交際相手と訪れた際、中二階にあるダイニングルームに通されたと切り出し、そこに案内されているのは、アジア人だけであることに気が付いたと指摘した。

アニーさんは「単刀直入に言うけど、One if by Land, Two if by Seaは、非白人、特にアジア人を差別している」と主張。

Yelpの写真を紹介しながら、1階のメインダイニングは、薄暗い2階とは異なり、高い天井にシャンデリア、バーカウンターなどが備え付けられ、自然光が降り注ぐ開放的なスペースだと説明した。

「ハイエンドな施設で、白人によって、有色人種が白人と隔離されていることこそが問題だ」と述べ、「多くのアジア人フーディが訪れ、このレストランに何百ドルも払っているにも関わらず、人種差別を受けている」と語った。

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続けて、YelpやGoogleなどに投稿された、アジア人客によるレビューの内容に言及。

結婚式の食事会のために、数カ月前から1階の窓側の席を予約したにも関わらず、当日40分待たされた挙句、2階に案内されたといった苦情や、常連客を優先した、ウェイターから無視されたといったクレームを紹介した。2012年に掲載された口コミには「2階の6卓全てにアジア人が着席しており、これアジアコーナー?などと冗談を言い合ったと書かれている」と指摘した上、アニーさんは「私も同じ経験をした。このレストランは何年も前から同じことをしている」とコメントした。

最後に紹介した2階席の動画には、アジア人のみが食事を取る様子が映っている。

動画には、「自分も同じことを感じた」「10年前に行ったけど、私も2階席だった」などと同店での体験を明かすユーザーや、店の名前は「アメリカから来た人は1階で、海を渡ってきた人は2階ってこと?」といった皮肉、「従業員も声をあげるべき」といったコメントが寄せられている。

アニーさんの発言が話題になった後、同店のYelpのページには批判的なコメントが殺到したことから、コメ欄は閉鎖されている。

なお「One if by Land, Two if by Sea」は、アメリカン・キュイジーヌを提供するレストランで、1,700年代の馬車置き場を改造した建物は、かつて共和党を創設した政治家アーロン・バー氏が所有していた。Architectural Digestで「世界で最もロマンチックなレストラン」の5位にランキングされたこともある。

店は「根拠がない」と反論

同店で30年以上勤めているというスペシャルイベントディレクター、リサ・ガードナー氏はニューヨークポスト紙に声明で、「われわれは50年近く経営を続けており、肌の色や国籍に関係なく、サービスを提供している」と説明し、動画の主張には根拠がないと反論している。レストランが人気を保ち続けているのは、ゲストが店に入った時に感じる「あたたかみ」だと述べ、Open Tableでは6万件以上のレビューが掲載されているが、人種差別に言及したものはないと主張した。

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。