デブラシオ市長は13日、6月に20代の若者に新型コロナウイルスの感染者が増加したと述べ、感染の拡大防止に向けた啓発活動を実施すると語った。
発表によると、20歳から29歳の感染は、10万人あたり30人から40人へと30%以上増加した。30代も若干の増加傾向が見られる。その他の世代では減少しており、全世代のの検査件数に対する陽性率は、ほぼ一定水準となっている。
ニューヨーク市では先月8日から経済再開が始まったほか、ジョージ・フロイドさんの死亡事件に対する大規模な抗議デモには、多くの若者が参加した。また、バーの外に集う若者が、マスク着用やソーシャル・ディスタンスを遵守していないことも度々話題となっている。
デブラシオ氏は「我々はこの問題に対処しなければならない。これは恐ろしい敵だ。コロナウイルスが少しでも入り込むのを許してはならない」と警告した。「若者は誰もが感染し、愛する人々にうつす可能性がある」と述べ、デジタルメディアを使用した広告キャンペーンを展開すると語った。
屋内でのマスク着用を推奨
また新たなガイドラインで、家以外の屋内でもマスクの着用を求めると発表した。デブラシオ氏は「オフィスや店内など、たとえスペースが空いていても、いつもマスクを着用し続けるように。周りに人がいる時は、良い予防策を取り続けて欲しい。」と語った。
市内での1日の検査能力を4万件に拡大したため、研究所に負荷がかかり、検査結果の判明に遅れが生じていることを明らかにした。会見に参加した記者は、市長に対し検査結果を受け取るまでに12日間待っていると語っている。
クオモ知事の発表によると、ニューヨーク州の12日の新規感染者数は557人、51,687件の検査の結果、陽性率は1.08%(ニューヨーク市は1.1%)だった。死者数は10人だった。
なおニューヨーク市では11日、3月13日以来初めて新型コロナの死者数がゼロとなった。