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NY地下鉄 会長が警告「プラットホームの端に立たないで」突き飛ばし相次ぐ

ニューヨーク市地下鉄を運営するMTAのジャノ・リーバー会長は、アジア人女性が列車に向かって突き飛ばされ、死亡した事件を受け、プラットホームの端に立つのを避けるよう、利用者に警告した。

リーバー氏は23日、WABCニュースの番組に出演し、事件は容認できないと非難。駅のプラットホームで命の危険があるとは告げたくないと述べつつ、「みな、プラットホームの端から離れて立つべき」と警告した。

防止対策として、ホームドアの設置の可能性を「再度」検討すると述べる一方で、障害者法などの法的問題のほか、「換気に関する実際の問題」など、「100年前に建設された古い駅の構造」には「物理的制約」があると話した。

ミシェルアリッサゴ
©MashupReporter

突き飛ばし相次ぐ

アジア系アメリカ人のミシェル・アリッサ・ゴさん(40)は15日、タイムズスクエア駅のプラットホームで、ホームレスの男に突き飛ばされ、プラットホームに侵入する電車に激突し、死亡した。犯人の男、サイモン・マーシャル(61)は、第2級殺人罪で起訴された。家族によると、マーシャル被告は、統合失調症を患っており、精神病院への入退院を繰り返していたと語っている。

23日には、ロウアーマンハッタンにあるフルトン駅で、62歳の男性が突き飛ばされ、線路に落下。足を負傷した。

ニューヨーク市警察が発表した最新の犯罪統計では、今月16日までの市内公共交通機関における犯罪件数は96件で、昨年同時期(58件)に比べ、65.5%増加した。昨年、地下鉄で起きた重暴行罪の件数は461件、殺人事件は8件だった。1997年の統計開始以来、最多となった。

18日に行われたゴさんの追悼式に出席したニューヨークのエリック・アダムス新市長は、ホームレスとメンタルヘルスの問題に言及。「困難を抱える人に、メンタルヘルスの専門家と警察官を派遣し、即座にサービスを提供する」と早急な対応を実施する考えを述べた。

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