マンハッタンで6日、大型トラックにはねられ男性が死亡する事故があったが、下敷きになった被害者のポケットから、通りがかりとみられる男が財布を奪うといった非情な犯行の様子が目撃された。
事件が起きたのは午前11時半ごろ、タイムズスクエアに近いウエスト44ストリートと8アベニュー付近。ニューヨークポスト紙によると、被害者の男性は50代とみられ、道路を横断しようとしたところ、はねられた。
同紙が入手した動画では、白いズボンと黒いジャケット姿の男が、トラックの下に横たわる男性に近づき、財布を盗む様子が撮影されている。周囲から咎められる様子はなく、その代わりに「さあやれ！ギャングスタ！さあ！」と囃し立てるような声が聞こえる。
目撃者から通報を受けた警察官が、現場に駆けつけたが、犯人を捕らえることはできなかった。男は現在、重窃盗の容疑で指名手配されている。
ニューヨーク市警察は、財布を奪われたため、男性の身元が確認できず、遺族に連絡を取ることすらできないと語っている。今後、歯科記録と指紋を元に、身元を特定することになると説明した。
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トラックの運転手は、すでに起訴されているが、名前などの詳細は明らかにされていない。
ニューヨーク市での窃盗は増加傾向にあり、重窃盗罪は全犯罪の件数の40%を占める。先月報告された強盗や重窃盗罪、車両の窃盗罪の件数は、前年同月比で20%増加している。