ニューヨーク市警察(NYPD)のベテラン警察官2人が、ワクチン義務化を回避するため、偽のワクチン証明書を使用していたことが判明。内勤への配置換えを命じられたことが分かった。
市長は、全職員に対し、10月末までにワクチンを接種するよう求めており、従わない場合は、無給休暇を命じるとしていた。
ニューヨークポスト紙によると、偽のワクチン証明書を使用していたのは、Joseph Marsella警部補と、Desmond Morales警部。2人とも、内勤への配置換えを命じられたという。
情報筋は同紙に対し、このほかにも、偽のワクチン証明書を使い、司法長官やFBIに召喚を求められた警察官は、数多いと明かしている。
NYPDは2人の違反を受け、偽造文書の使用は「法律および誠実さへの重大な違反」だと非難した。
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義務化に反発する職員も多い。10月末には、警察官や消防隊員、衛生局の職員らが集まり、ブルックリンブリッジや市庁舎前で、抗議活動を開催。「マイボディ、マイチョイス」(自身の体のことは自分で決定する)の権利や、既に抗体があることなどを理由に、義務化への反対や、延期をを求めていた。
なおgothamistは、「医療上または宗教上」の理由により、ワクチン接種の免除を申請している警察官の数は、他部門に比べて3倍多いと報じている。
11月中旬の時点で、52,100人の警察官のうち、10%以上にあたる6,170人が、免除を求めた。また消防局では、17,787人の職員のうち、1,850人が免除を申請したという。