ニューヨーク市で、タクシー運転手が男女5人組から暴行され死亡した事件に関し、警察が犯人らの映像を公開した。
事件が起きたのは13日午前6時半ごろ、夏の間海水浴客が多く訪れるクイーンズのロッカウェイ地区のArverne Project & Beach 54 Street付近。
警察の話によると、5人は運転手のクティン・ギミア(Kutin Gyimah)さん(52)と口論の末、暴行をはたらいた。
公開された映像には、赤色の服を着たギミアさんに殴る蹴るなどの暴行を加える様子が撮影されている。この中の1人が殴ると、ギミアさんは後ろ向きに倒れ、そのまま動かなくなった。犯人らはギミアさんを置き去りにし、その場を立ち去った。
警察によると、ギミアさんは倒れた際、後頭部を強打し意識を失った。病院に搬送された後、死亡が確認された。
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その後の調べで、5人が車内で強盗をはたらこうとしたため、ギミアさんが途中で車から降ろしたことが判明した。
指名手配された5人のうち、2人は拘束、起訴された。このうちの1人、オースティン・アモス被告(20)は母親とともに警察署に出頭した。アモス被告は、ギミアさんを最後に殴った人物とされており、故殺や集団暴行、サービスの窃盗などの罪で起訴された。
逃亡中の3人は、13歳から16歳の男女で現在、警察が行方を追っている。
なおギミアさんはガーナ出身で、妻と3歳から8歳までの4人の子どもがいる。妻はニューヨークポスト紙に対し、働き者で、パンデミック期間中も1日も休まずに働いてきたと語った。
現在GoFundMeでは、遺族の生活を支援するためのキャンペーンが立ち上げられており、15万ドル近い寄付が集まっている。