サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイなど主要キャストが全員女性の『オーシャンズ8』(Ocean’s 8)(ワーナーブラザーズ)が、8日より全米で公開がスタートした。
週末の全米興行収入は、4,150万ドル(約45.6億円)で初登場1位を記録。これまでのオーシャンズ・シリーズ史上最高のオープニング成績となった。
チケットの販売枚数に関しては、20年以上前に公開されたスティーブン・ソダーバーグ(Stephen Soderbergh)監督によるオーシャンズ3部作が上回るが、インフレ調整なしでは、「オーシャンズ8」がシリーズ歴代最高の興収となる。
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デーモンらが出演したオーシャンズ3部作は、2001年公開の「オーシャンズ11」が3,800万ドル、2004年の「オーシャンズ12」が3,900万ドル、2007年の「オーシャンズ13」が3,600万ドルとなっている。
大人の女性に好評
デッドライン(Deadline)によると、「オーシャンズ8」の観客の割合は、約70%が女性で、過去のオーシャンズ・シリーズの55%に比べて、女性の割合が高い。
ハリウッドレポーターによると、25歳以上が約70%を占めており、45歳以上と55歳以上が各12%、18歳から25歳は約20%となる。また白人の観客が56%を占める。
ワーナーの国内配給担当チーフのジェフ・ゴールドスタイン(Jeff Goldstein)氏は、男性をターゲットとした大作「ハン・ソロ」や「デッドプール2」が続き、そのカウンターとして、女性を主役とした作品をプログラムしたことが、予想以上に功を奏したと分析する。
Rotten TomatoesやIMDb、4Chanなどで見受けられるネガティブキャンペーンに類似するものは、現在のところ見受けられないようだ。
評判は、CinemaScoreはB+ で、Rotten Tomatoesの批評家によるトマトメーターは68%、観客は51%となっている。一般人の評では、キャストへの評価は高い。一方、強盗ものとしてはストーリーが退屈という意見も見受けられる。
オーシャンズ8 気になるみどころ
映画は、「ハンガー・ゲーム」のゲイリー・ロス(Gary Ross)が監督し、脚本はロス氏とオリビア・ミルチ (Olivia Milch)が担当した。ジョージ・クルーニーと、スティーブン・ソダーバーグ(Steven Soderbergh)がプロデューサーに名を連ねる。
豪華キャスト&カメオ
主人公は全員女性で、主演のサンドラ・ブロック(Sandra Bullock)は、ジョージ・クルーニー演じるダニー・オーシャンの妹役。ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)、アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)、リアーナ(Rihanna)、ヘレナ・ボナム=カーター(Helena Bonham Carter)、ミンディ・カリング(Mindy Kaling)、サラ・ポールソン(Sarah Paulson)、ニューヨーク出身のラッパー、オークワフィナ(Awkwafina)がメインキャストを務める。
毎年5月にメトロポリタン美術館で開催されるメットガラ(Met Gala)を舞台に、サンドラ・ブロックら女強盗団が、カルティエの1.5億ドル(約165億円の)ダイヤのネックレスを狙い、大胆な強盗劇を繰り広げる。
カメオに登場する豪華な顔ぶれにも注目したい。英コメディアンのジェームス・コーデン(James Corden)ほか、メットガラの主催者でもある米ヴォーグ(VOGUE)編集長のアナ・ウィンター(Anna Wintour)、キム・カーダシアン(Kim Kardashian West)、ケンダル・ジェンナー、カイリー・ジェンナー(Kendall and Kylie Jenner)らのメットガラ常連セレブ、女子テニスプレーヤーのセリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)、ダコタ・ファニング(Dakota Fanning)、オリヴィア・マン(Olivia Munn)、 ケイティー・ホームズ(Katie Holmes)、ゼイン・マリック(Zayn Malik)、デザイナーのザック・ポーゼン(Zac Posen)、ヴィクシーモデルのアドリアナ・リマ(Adriana Lima)らが登場する。ソール・ブルーム役のカール・ライナーの姿も見られる。
前作のキャスト、マット・デーモンもカメオ出演していたが、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ行為に関する発言がアダとなり、残念ながら、出演部分はカットされた。
ニューヨークのロケ地
撮影は、主にニューヨークで行われた。5番街の老舗百貨店バーグドルフグッドマン(Bergdorf Goodman)や、プラザホテル、カルティエ、強盗の舞台となったメトロポリタン美術館(MET)、ニューヨーク地下鉄、JFK国際空港のTWAターミナル(TWA Terminal)などが登場。
エリアは、アッパーイーストや、チャイナタウン、クイーンズのジャクソンハイツ、ブルックリンのブッシュウィックなど、多様な人種が暮らすニューヨークならではのロケーションが使用されている。
食事シーンでは、イタリアンの「カーサ・レバー」(Casa Lever)からホッドドッグ店「パパヤドッグ」(Papaya Dog)、ウクライナ料理のベセルカ(Veselka)、チーズケーキで有名なジュニアーズ(Junior’s)などの有名店も登場する。
日本での公開は8月
8月10日より公開がスタートする。
http://wwws.warnerbros.co.jp/oceans8/