グランドゼロの再開発プロジェクトの一環として、2004年から建設をスタートした「ワールド トレードセンター トランスポーテーション ハブ」(WTC Transportation Hub)。
このハブ(通称:オキュラス、Oculus)は、ニューヨークとニュージャージをつなぐPathトレイン、11の地下鉄、バッテリー・パーク・シティ・フェリー・ターミナル、WTCタワー1、2、3、4を地下でネットワークするスペース。
2016年夏には、世界的に大規模商業施設を手がけるウェストフィールドグループによるショッピングモールがオープン。その大きさは、グランドセントラルステーションに匹敵し、毎日25万人が利用する、ニューヨークでは第3番目に大きなトランスポーテーションセンターとなる。
デザインは、世界的建築家のカラトラヴァ氏
建築デザインを手がけたのはヨーロッパのリスボンやチューリッヒ駅などを手がけた世界的建築家のサンティアゴ・カラトラヴァ(Santiago Calatrava)氏。大空に解き放たれようとする鳥をイメージし、曲線を多用した外観は、建物内に外光を効果的に取り入れるデザインとなっている。
12年の歳月をかけ完成
当初2009年に完成を予定していたものの、予算、工期ともに当初の予定をオーバー。12年の歳月の後に完成した。予算は、当初20億ドル(約2,200億円)と試算されたが、度重なる見直しの結果、最終的には約40億ドル(約4,400億円)に膨張。ワンワールドトレードセンターに匹敵する規模となっている。
Advertisement
費用については、批判も多い。デザインについても賛否両論だが、美しい建物は一見の価値あり。夏にはショッピングモール、ウエストフィールド(Westfield)も完成を予定している。