8日午後、ブロンクスの路上で、警察車両に乗っていた警察官が何者かに銃撃される事件が発生した。撃たれた警察官は、地元の病院で手当てを受けているが、命に別状はないとみられる。犯人は逃走している。
会見を行ったダーモット・シエイ警察委員長によると、事件が起きたのは午後8時28分頃、163ストリートとバレット・アベニュー付近。
緊急灯のついた車両に男が近づき、中にいる警察官に話かけた。シエイ委員長は、話の内容について断定しなかったが、男が道を尋ねたとみていると述べた。
発表によると、男は、前触れなく銃を構えた。警察官は「銃だ」と叫び、男から離れるために発進した。
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男は車両に向けて複数回発砲し、運転席の警察官に少なくとも2発の銃弾があたった。
警察車両の運転席側の窓枠を銃弾が貫通した跡が確認されている。
銃弾は顎と首にあたったが、頸動脈をわずかにそれたという。シエイ委員長は「最悪の状態を奇跡的に免れた」と述べた。
撃たれた警察官はリンカーン病院で手当てを行なっているが、明日には退院する可能性があるという。
犯人は男は20-30歳で、黒いジャケットを着用していた。ニューヨーク市警察は、現場付近に近づかないよう住民に呼びかけている。
会見に同席したビル・デブラシオ市長は「はっきりと言うが、これは警察官に対する暗殺未遂だ。ある人物が、警察官を殺害する意図を持って公然と警察のバンに近づいた。絶対に許してはならない」と述べた。続けて「過剰な憎悪がわれわれの警官に向けられている。これは終わらせなければならない」と語った。