救急車から追い出された男性、2週間後に死亡

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ニューヨーク州ロチェスター市で救急車から追い出された男性が、2週間後に死亡した問題を巡り、市は調査を開始したと明らかにした。

発表によると、ロチェスター警察の警官は11月30日未明、急病で搬送中の男性が救急隊員に「暴行をはたらいた」と通報を受け駆けつけた。

地元メディアWROCが入手した警官のボディカメラや監視カメラの映像によると、警官が男性を救急車から降ろし、路上へと連れ出す様子などが撮影されている。

警官から降車するよう命じられた男性は、「頭がおかしくなりそうだ」とうめき声をあげ、車から降りる際に「息ができない」と症状をうったえたが、救急救命士は「あなたを助けようとしたが、ここに来てあなたが飛びついたのは、人に助けを求める態度ではない」と答えた。男性が「病院に連れて行ってくれるのか?」と尋ねると、「われわれは救助を試みたが、あれは容認できない」とサービスを拒否した。

救急車から降りた男性は路上に座り、次の救助つ間、路上に倒れ込んだ。監視カメラには、男性が2分間ほどうつ伏せの状態で放置されている様子や、それに気がついた複数の警官が容態を確認し、仰向けにさせる姿が映っている。

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この2週間後、男性は死亡した。死因は公表されていない。

エヴァンス市長は、対応に「驚愕した」と述べ、救急車のサービスを提供するアメリカン・メディカル・レスポンス(AMR)に徹底的な調査を求めたことを明らかにした。ロチェスター警察も内部調査を実施するとしている。

市長は声明で「住民は人道的に扱われる必要がある」と対応を非難。「なぜ発生したのか、そのプロセスを特定し、安全防止策を確認する必要がある」と再発防止への取り組みを訴えた。

Mashup Reporter 編集部
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