「われわれには1人のプーチン大統領しかいない」ロシア報道官

107

4日、モスクワのイベントに出席したロシアのペスコフ大統領報道官は、プーチン大統領影武者説に触れ、「面白い」とひやかしたという。

11月4日はロシアの祝日「民族統一の日」にあたる。ロシア国営メディアによると、ぺスコフ氏は全ロシア博覧センターで開幕した国際展示フォーラム「ロシア」で講演を行い、参加者らの質問に答えた。

その中でペスコフ氏は「われわれには1人のプーチン大統領しかいない」と述べつつ、ネット上の「専門家たち」はプーチン氏のドッペルゲンガーが何人いるのか、毎日どの影武者を見ているのか疑問に思っている、と冗談めかした。

プーチン大統領はこの日、祝日の由来である17世紀にロシアがポーランド軍に勝利したことを記念して建立されたミーニンとポジャルスキー像に献花したと加え、「3人目か4人目の影武者だったのか?私にはわからない」と話した。

プーチン氏に影武者がいるとする説はこれまで幾度と流され、ペスコフ氏自身も繰り返し否定している。

Advertisement

先月、ウクライナとの戦闘開始後にフォロワー数を伸ばしているテレグラムのチャンネル「General SVR」は、ついにプーチン氏が死亡したと投稿した。クレムリン内部に詳しい人物が運営すると主張する同チャンネルは、信頼性に欠けるとされる一方で、センセーショナルな内容がメディアで取り上げられることも多い。死亡説はオーストラリア、イギリス、インドなど各国メディアによって報じられ、SNSで広く拡散された。

昨日の投稿では、4日にプーチン大統領の追悼式が内輪で催される予定があるとするなど、死亡の主張を続けている。投稿主の主張では、プーチン氏の側近のニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記を中心にプーチン体制を維持する計画が練られ、替え玉の「仕事のスケジュール」をめぐって検討が進められている。

なおウクライナの当局者は、プーチン氏死亡のデマについて、ロシア側が国内向けに国民やメディアの反応を見るために流したものとの見解を示している。

Mashup Reporter 編集部
Mashup Reporter 編集部です。ニューヨークから耳寄りの情報をお届けします。