「逝くのは一瞬」タイタン参加の専門家、生前に語ったこと

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昨年放送されたCBSニュースの番組で、科学記者のディビッド・ポーグ氏が、カーボンファイバーに関して、圧縮強度が低く、圧力でグラスのように砕け散るとし、「小さな亀裂が致命傷になる可能性がある」と指摘していた。

ラッシュ氏は、カーボンファイバーは強度と浮力に関して、チタンよりも「3倍優れている」として、最適な素材の一つだと主張。他の潜水艇との違いについて、60年代や70年代のルールは「工学的に意味をなさない」「安全性は単なる無駄」だと述べ、「ルールを破っても安全」と自信をのぞかせていた。

ポーグ氏は事故後、ニューヨークマガジンに掲載した寄稿で、ラッシュ氏は過去に「グラスファイバー」の複合素材で飛行機を設計した経験があり、これが「誤った教訓を与えた」可能性があると指摘。当時は、専門家から嘲笑されたが、現在では全ての飛行機にグラスファイバーが使用されているという。

取材中、ラッシュ氏と共にタイタニック号を訪れたポーグ氏は、オーシャンゲートは「安全性に対する厳格なカルチャー」を有していたと振り返った。ラッシュ氏について、「自分の設計を心から信じており、ペテン師ではなかった」と述べつつ、「既存の枠組みを超え」ようとするイノベーターにとって、「枠組みの中にいる人々の助言を、いつ聞き入れるかを知ることが、時には重要」と締めくくっている。

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Mashup Reporter 編集部
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