米家具・インテリア量販店のピア1インポーツ(Pier 1 Imports)は6日、942店舗のうち約半分の450店舗を閉鎖する計画を発表した。
同日公表した11月30日を最終日とする第3四半期の業績報告で、CEO兼CFOのRobert Riesbeck氏は、販売不振の商品を一掃しているとしつつ、売上と利益が依然として厳しい状況にあると述べた。「オムニチャネル小売として、適切なサイズの店舗面積と運営体制で前進を可能とする追加アクションを発表する」と述べ、450店舗と一部の配送拠点を閉鎖するほか、人員削減を含む企業支出の削減を行うと発表。加えて、店舗閉鎖を管理する「第三者の清算人」を使用する意向を明かした。
店舗閉鎖のタイムラインは明らかにしていない。
Riesbeck氏は「販売員に影響する決定はたやすいものではないが、実店舗の数を減らすことは事業上不可欠な決定だ。ピア1と顧客へのサービスに専念する熱心な販売員のチームに感謝する」と語った。
発表によると、第3四半期の売上高は3億5,840万ドルで、前年同期より13.3%減少。売上低下について、客足の減少と、今年のホリデー期間が短かったことを挙げた。
粗利益率は前年の31.6%から30.8%に低下した。在庫一掃セールなどを反映したものだという。
対売上高販管費率は42.2%で、前年の35.6%から増加。営業損失は5,330万ドルで前年の2,890万ドルに比べて大幅に膨らんだ。純損失は5,900万ドルだった。
ブルームバーグは同日、事情に詳しい人物の話として、同社が破産計画のドラフトを作成し、先月、債権者に提示したと報じた。さらに同社は、現在の貸し手に対し、連邦破産法第11条の適用申請に関わる融資について協議を行っているという。
USA Todayによるとピア1は昨年4月、全体の15%に相当する145店舗を閉鎖する可能性があると発表していた。ウォルマートやターゲットとの競争に苦戦し、8四半期連続で売上高が減少している。