英国の大物司会者ピアース・モーガン氏は29日、王室メンバーでメーガン妃の長男アーチー王子の肌の色について話していたのは、チャールズ国王とキャサリン皇太子妃の可能性があると、自身の番組で明らかにした。
メーガン妃は2021年、オプラ・ウィンフリーとのインタビューの中で、アーチー王子を妊娠中に王室内で、「称号と警護が与えられないという話と、生まれてくる子供の肌の色が、どれくらい黒いかという懸念と会話があった」と王室内で人種差別的な扱いを受けたことを示唆した。オプラはこの告白に対し、大きなショックを受けた様子で、「なんですって?」「誰がそんな会話をしたのか?」と追求する場面があった。
モーガン氏は番組「Piers Morgan Uncensored」の中で、メーガン妃とヘンリー王子夫妻と親交の深い王室専門家オミッド・コスビー氏の新著「エンドゲーム」のオランダ語訳版には、子供の肌の色に言及したシニアメンバーの名前が記述されていたと説明。
書籍は「誤り」があったとして、書店に並ぶ前に回収されているという。しかし、モーガン氏は公表に至った理由について、王室の運営は公費で賄われているため「われわれにも知る権利」を有することに加え、公にすることで「よりオープンな議論を交わすことができる」「発言の有無やその言葉の文脈、人種差別的な意図があったかなどを確認するための手続きを開始することができる」と主張した。一方で、肌の色に関する発言は、「実際の証拠が発見されるまで、私は信じない」と断言した。
モーガン氏は、メーガン妃に批判的なことで知られており、過去には妃に関する発言を巡り、共演者と議論となり、司会を務めるレギュラー番組を自ら降板している
なお「エンドゲーム」の出版元Xander社はニューヨークポスト紙に対し、オランダ語訳版に誤りがあったため、同国での販売を一時的に取りやめたと回答している。修正版は8日に店頭に並ぶ予定だという。
スコビー氏はオランダメディアRTL Boulevardの取材に、肌の色に言及した王室メンバーの名前は、英語版では名誉毀損法に違反するため記載を避けたと説明。オランダ語訳版について、「誤訳」の可能性を示唆した。
ちなみに「肌の色」に関する発言に関して、ヘンリー王子は今年、ITVのインタビューで、メーガン妃や子供が王室で人種差別を受けたというのは、「英国メディアが作り上げたストーリー」と主張し始め、王室専門家やメディア関係者を驚かせた。