USA Todayとサフォーク大学が実施した世論調査では、共和党支持者の60%以上が、次期大統領選でトランプ前大統領以外の候補者を求めていることが分かった。
共和党支持者と共和党よりの無党派層に、トランプ氏が出馬し、在任中に実施していた政策の継続を望んでいるかを尋ねたところ、31%が賛成すると回答。61%は、別の候補者が、トランプ氏が掲げた政策を継続して欲しいと答えた。
次期大統領選では、56%がフロリダ州のロン・デサンティス知事の出馬を希望。トランプ氏は33%だった。
トランプ氏の好感度は、10月は75%だったが、64%に低下した。
調査は先週7日から11日にかけて実施。登録有権者1,000人から回答を得た。
ちなみに、バイデン大統領とデサンティス氏が対決した場合、バイデン氏に投票すると回答したのは42.7%、デサンティス氏は46.6%だった。
トランプ氏は先月15日、フロリダ州の邸宅マールアラーゴで2024年大統領選への出馬を表明した。サフォーク大学の政治研究センター長デビッド・パレオロゴス氏は、今回の調査結果について、共和党員と保守的な無党派層は「急速に、トランプではないトランプ主義を求めている」と説明している。
中間選挙では、上院で激戦区とされた4州(ペンシルベニア、ネバダ、アリゾナ、ジョージア)でトランプ氏が支持した候補者は敗退。共和党が上院の奪還に失敗した要因を、トランプ氏に求める声も多い。
中間選挙の予想外の苦戦に加え、ラッパーのカニエ・ウエスト(Ye)と共に白人至上主義者のニック・フェンテス氏とマールアラーゴで会食の機会を持ったことについても、共和党の指導者から非難を浴びている。
USA Todayは、トランプ氏は議事堂襲撃事件で果たした役割や、機密文書の取り扱い、2020年大統領選の結果を覆そうとしたとして調査対象となっているうえ、今回の結果は、堅固な支持者に支えられてきたトランプ氏にとって「危険信号」だと伝えた。