ロサンゼルスの自宅で死亡した俳優マシュー・ペリーさん(54)の自宅から、複数の処方薬が見つかっていたことがわかった。
TMZは、ペリーさんは28日の午後、浴槽で溺死し、違法薬物の使用や事件性はないと伝えていた。
ペリーさんは同日の午前中、自宅近くのスポーツクラブでピックルボールをプレーした後に帰宅。助手に、購入していたiPhoneとメガネを取りに行くよう頼んだ。助手が2時後に戻ると、ジャクジーの中で意識を失っていた。
関係者はペリーさんは最近、ピックルボールにはまっており、午前中も元気な様子だったと語っている。
捜査当局は、抗うつ剤や精神安定剤、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療薬を発見したという。COPDは、喫煙などによって発症する。ペリーさんは、喫煙者だった。TMZは、これらはあくまで処方薬であり、違法薬物ではないと強調している。
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死因は現在、ロサンゼルス郡検視局が調査を行なっている。結果の判明には、数カ月間かかる予定だという。
依存症から回復
ペリーさんは、人気コメディドラマ「フレンズ」で、陽気なチャンドラー役を演じていた。その一方で、依存症を治療するため、リハビリ施設に通っていた。
14歳からアルコールを摂取していたほか、1997年のジェットスキー事故で負傷した後、鎮痛剤バイコディンの依存症に陥った。1日に55錠服用することもあったという。
アルコールやオピオイドの服用により、胃の内壁が損なわれ、14回手術を受けている。2018年には、消化管穿孔を発症。過去のインタビューでは、ECMO(人工心肺装置)を装着し、生死をさまよったと闘病生活について語っていた。
最近は、依存症を克服しており、雑誌Peopleの取材に「きわめて健康的」と語っていた。