8日、ヘンリー王子(37)がテキサス州フォート・ウォースのストックヤードで開催されたロデオ大会の会場に姿を現し、周囲を驚かしたという。デイリーメールが伝えた。
王子は会場にすっかり溶け込んだ様子で、妻メーガン妃は同行していなかったという。
ある参加者は同紙の取材に、「修正第1条を敬わず、彼の奥さんがアニマルライツの活動家であることを考えると、彼がここに参加できると思ったのが驚きだ」と答えた。王子は以前、米国移住後に受けたメディアの待遇や誤情報が拡散されたことを受け、言論の自由を保障する合衆国憲法修正第一条を「狂っている」と表現し、非難にさらされたことがあった。
会場には、ヘンリー王子とメーガン妃の伝記『ファイディング・フリーダム(Fiding Freedom)』の著者でジャーナリストのオミド・スコビー氏もおり、ツイッターに、グリーンのカウボーイスタイルのハットを被った王子の写真を投稿。「最高のアメリカンライフを満喫している」「古き良き南部のもてなしとVIPツアーを楽しんでいた」と様子を紹介した。
ピープル誌によると、ストックヤード・ロデオ大会の元王者、コリー・メルトン氏もツイッターに、写真と共に「ヘンリー王子が今週、ロデオに来ていた。今まで様々なロイヤルがここを訪れたが、本物の王子は初めてだ」と投稿した。
王子が参加した経緯は不明だが、ひょっとしたらメーガン妃はご立腹かもしれない。
メーガン妃は長年、動物愛護の活動に尽力しており、現在はロンドンの動物慈善団体「メイヒュー」の後援者をつとめている。交際中だった2017年、ドイツでイノシシ狩りに参加したヘンリー王子に、メーガン妃は不満を示したといい、以来、王子は趣味の狩猟を控えているとも伝えられている。2018年以降、王室恒例のクリスマス翌日の狩猟行事に参加していない。
ちなみに動物保護団体「PETA」は、ロデオの馬や牛は「首や背中の怪我、打撲、骨折、内出血」といったの怪我を負うことが多く、短い「キャリア」を終え、屠殺場に運ばれてきた動物は「ひどい打撲傷を負い、皮膚が肉に付着しているのはわずかに頭や首、足、腹だけだった」といった、食肉検査官の体験談を紹介している。同団体は、競技固有の残酷性を理由に、全国の動物保護組織もロデオに反対しているとした上で、各地域にロデオの禁止を求めるよう呼びかけている。