メーガン妃は、王室についてまだまだ「言い足りないこと」があるそうだが、暴露本の出版は控える可能性があるという。
ヘンリー王子夫妻は2021年に、出版社のペンギンランダムハウスと4冊の著書を出版する契約を結んだ。これまで、メーガン妃の児童書「ベンチ」(The Bench)と、ヘンリー王子の回顧録「スペア」(Spare)が書店に並んだが、残る2冊の内容に関して、さまざまな憶測が飛び交っている。
なおスペアでは、メーガン妃をめぐって兄ウィリアム皇太子から暴力を受けたことや、薬物使用、歳上女性との初体験、アフガニスタンへの従軍で25人の敵を殺害したエピソードなどが赤裸々に綴られ、大きな反響を呼んだ。メディアで連日取り上げられたことで、「ヘンリー疲れ」といった言葉まで生まれた。
メーガン妃もスペアの発売直前、すでに自身の回顧録の執筆に取り掛かっていると報じられたことがあった。当時、それらの出版を通じて、政界進出の足掛かりとするのではないかといった噂も流れた。
しかし、これ以上の暴露本に難色を示したのは、ヘンリー王子だったという。ある関係者はOK!マガジンに、王子がメーガン妃の計画に「終止符を打った」と明かした。
なお、ヘンリー王子はスペアの出版時、王室ネタは「まだ十分にある」と語るなど、自らも続編を執筆する可能性を示唆していたが、この計画も中止されたという。
先の関係者は、メーガン妃は当初、王子の反対に納得しておらず、夫妻の間に「軋轢が生じた」が、「王室とどのように架け橋を築いていくつもりなのか、明確なビジョンを見出したようだ」と問題は解消したとの見方を示した。
新たな暴露本の出版に踏み切った場合、更なる人気の低下を招いていたかもしれない。
スペアが発売された後の調査では、ヘンリー王子に対する英国人の好感度は23%で、アンドルー王子(10%)に次ぐ低水準だった。ちなみに、2018年は70%で、国民から高い人気を獲得していた。
夫妻は現在、ブランドを再構築するため、「良いもの」に焦点を当てるよう方針を変更したという。
ある関係者はメーガン妃の新著について、女性のエンパワーメントや健康に関するテーマになる可能性を示した。ヘンリー王子に関しては、自身が創設した傷痍軍人のスポーツ大会「インビクタスゲーム」の10周年を記念した内容になるかもしれない。
ただし暴露本の計画が、完全に消滅したかどうかは不明。ダイアナ妃の元執事ポール・バレル氏は31日、ニューヨークポスト紙の取材に、メーガン妃は、「スペアでの存在感が薄かったため、女性の立場から、自らの言い分」を表明したいと考えていると説明。暴露本の出版は「必然的」と語るなど、さまざまな主張が飛び交っている。