英で「ヘンリー疲れ」インタビュー番組の視聴率がドラマに敗北

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回顧録「スペア」の発売を目前にした先週末、英米のインタビュー番組に立て続けに出演したヘンリー英王子(38)。視聴率は軒並み好調のようだが、特にイギリスの視聴者の間では、王子の過剰なメディアの露出に少々疲れている兆しがあると、米芸能誌Varietyが伝えた。

「スペア」は10日に世界同時発売の予定だったが、スペインでは期日が守られず5日から販売を開始。その後タブロイド紙などが内容をリークし、へンリー王子の薬物使用や性体験、家族との確執などの赤裸々な描写が明かされた。内容流出による話題性もあって、8日に英ITVで放送されたインタビュー特番「ハリー:ザ・インタビュー」の平均視聴数は放送と配信を合わせ420万、瞬間最高視聴数は460万にのぼった。同日、米CBS「60ミニッツ」ではジャーナリストのアンダーソン・クーパー氏とヘンリー王子の対談が放送され、こちらも1,000万人を超える視聴者数を獲得した。

数字としては悪くはないが、イギリスでITVのインタビューと同時間帯に放送していたBBCのドラマ「ハッピー・バリー」第2話は視聴者数530万人を獲得し、ヘンリー王子の番組は敗北を喫した。また、2021年3月に放送された米人気司会者オプラ・ウィンフリー氏とヘンリー王子夫妻のインタビュー特番はイギリスで1,130万人の視聴者数を獲得しており、これには遠く及ばない結果となった。

視聴数が爆発的に増えなかった背景には、視聴者の間で「ヘンリー王子疲れ」が起きていることがあるとの見方もある。特にここ数日間はこの回顧録が世界中で話題になり、各局で報じられていた。

英調査会社YouGovの統計によると、イギリスでヘンリー王子を「否定的に見ている」人は64%。これに対し、好意的な見方をする人は26%にとどまっているという。

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英ITVの特番放送から数時間後、大西洋の向こうのアメリカでも同じトピックの特番が放送されたわけだが、こちらも記録更新には至らなかった。8日の「60ミニッツ」の視聴率は、昨年9月開始の今シーズン平均より16%高かったが、シーズン中3位の視聴率にとどまっている。

ちなみに「60ミニッツ」は配信サービスのパラマウント+、CBS.comおよびCBSの公式アプリでも配信され、生配信の視聴数が上昇したという。ただ、具体的な数字は明かされていない。

CBSは、8日の「60ミニッツ」はSNSで広告収入の指標となるインプレッション数で9億2300万に達したと発表している。これは昨年9月18日のシーズン第1回で、バイデン大統領を特集した回の16億に次ぐ数字だという。

米国ではほかに、ABCの朝の報道番組「グッド・モーニング・アメリカ」と、CBSの深夜のトーク番組「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーブン・コルベア」にもヘンリー王子が出演する。

Mashup Reporter 編集部
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