ヘンリー王子は英GQ誌で、作家で人権活動家のパトリック・ハッチンソン(Patrick Hutchinson)氏と、人種差別について対談を行った。
ヘンリー王子は「無知であることは、もはや言い訳にならない」と述べ、人種差別について自ら進んで学ぶことが重要だと主張している。
アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)に関して「残念なことだが、気づくのに本当に長い年月がかかった」と述べ、バイレイシャルであるメーガン妃と出会い、その問題を認識したと明かした。「妻の立場に立って生活し始めると、一週間も経たないうちに分かった」と語った。
政治やメディアで影響力のある人々が、個人または体系的なバイアスの存在に気付かせることが重要だと指摘。また情報の受け手側に対して「人々に教育したり、その方法を教えるのは、黒人コミュニティー次第という考えは誤りだ。本や映画もあるし、学ぶ機会は他にもたくさんある」と、自ら見聞を広げる努力をすべきだと訴えた。
米国での生活に関して「毎日が学びのプロセス」と述べ、目の前で起きている状況を「見たり、乗り切ったりすることは、大変興味深い」と語っている。
ジョージ・フロイド氏の死亡事件をきっかけに、世界各地に拡大した「ブラックライブズマター」ムーブメントに関し、長期的な変化をもたらすために「全員が行動し、時間をかけてしっかりと自分自身を見つめ直す」ことが重要だと主張。自身も「1人の父親として、より良い世界を残せるよう、生涯をかけて取り組みたい」と意気込みを示した。
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また「変化の一端を担い、変化を感じるのは素晴らしいこと」だと述べ、人種差別の問題は「人種にかかわらず、この会話はなくならないし、そうするべきではない。そして語り続けなければいけない」と語った。