ヘンリー王子「もしトラ」に警戒、弁護士に相談か

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2020年に米国に移住したヘンリー英王子は、トランプ氏が大統領選で再選した場合に備え、弁護士に法的アドバイスを求めているという。王室専門家が英紙ミラーに語った。

王子は2023年1月に発売した回顧録『スペア』の中で、コカインやマリファナ、マジックマッシュルームなど違法薬物を使用した経験を告白した。

この内容を巡り、首都ワシントンD.C.を拠点とする保守派のシンクタンク「ヘリテージ財団」は昨年5月、王子へのビザ発給に際し、薬物使用が適切に考慮されなかった可能性を指摘。国を相手取り、ビザの申請書類などの資料公開を求める訴えを起こした

王室専門家のトム・クイン氏は4日、英紙ミラーに、夫妻はトランプ氏が政権に返り咲いた際、王子のビザが取り消される可能性について「真剣に悩んでおり、法的アドバイスを受けた」と明かした。

クイン氏は、王子は当初「通常のルールは王室の王子に対して適用されるはずがないと思っていた」が、「次第に、米国で王子であることは、それほど価値がないことに気がついた」と主張。「薬物使用を公にしたことを深く後悔しており、彼の人生計画全体を脅かすことになるとは思いもよらなかっただろう」と心境を察した。

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現在の生活については、当初の魅力は「確実に薄れつつ」あり、「1日を長く孤独に感じている」とも語った。

当のトランプ氏は今年3月、英国のGBニュースのインタビューで、王子に対する優遇措置や虚偽の陳述が認められた場合、移民当局が王子の麻薬使用について認識していたか調査しなければならないと説明。「彼が嘘をついていたならば、適切な措置が取られなければならない」と特別扱いをしない考えを語っていた