ニューヨーク市では、ジョージ・フロイドさん死亡事件への抗議デモが、現在も続いている。デモ参加者の一部が過激化し、警察車両の破壊や、公共物の落書き、ゴミ箱への放火など暴力的な行為が度々報じられている。
ニューヨークポスト紙によると5月28日以降、破壊された警察車両は310台で、修理代として約1億円がかかることが分かった。
警察の発表によると、144台の窓が割られ、13台の車両が放火された。落書きは32台で、このほかにブレーキ線の切断や、タイヤやミラーなどが破壊された。これらの多くは、抗議デモが始まった5月末に集中していた。282台はすでに修理が完了しており、14台は廃車処分となったという。修理にかかった金額は99万6702ドルで、整備士が24時間体制で作業を行った。
ブルックリンでは、警察車両に火炎瓶を投げ込んだとして、3人の男女が連邦法の爆発物使用や放火など7つの罪で起訴された。昨日は、市庁舎付近で落書や、警察官の監視カメラを破壊した容疑で、女性が拘束されている。
サポートサービス委員会の副委員長Robert Martinez氏は「予算削減の折、税金が無駄に費やされるのは残念だ。」と同紙に語っている。
▼5月30日、マンハッタンのユニオンスクエアで行われた抗議デモ。過激化したデモ隊が、警察車両に次々と放火し、車が激しく燃え上がる様子。