トランプ氏は失礼!?エリザベス女王の本音とは

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本人の思いと裏腹に、故エリザベス女王は、トランプ前大統領を快く思っていなかったのかもしれない。

英紙デイリーメールによると、コラムニストのクレイグ・ブラウン氏は新著『A Voyage Around The Queen』の中で、女王が昼食の席で、トランプ氏について「非常に失礼」と漏らしたことがあったと明かした。

「例えばトランプ大統領の訪問から数週間後、彼女はゲストと昼食を共にした際、彼は非常に失礼だと打ち明けた。彼女は特に、彼がまるでもっと面白いものがないかを探すように彼女の肩越しに見つめるのが嫌いだった」。

女王はさらに、トランプ氏とメラニア夫人が婚姻関係を保っていることについて、「一種の取り決めがあるに違いない」と勘繰っていたともいう。

「女王の大ファン」だというトランプ氏は、大統領在任中に2回の面会を果たしている。

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一回目の2018年6月は実務訪問として、ウィンザー城で女王と面会した。約25分間遅れて到着したトランプ夫妻を女王は笑顔で迎えたが、到着を待つ間、時計を一瞥したと報じられている。入城前のセレモニーで衛兵の間を並んで歩く際、女王がトランプ氏になにやら指示をしたが、コミュニケーションがうまくいかず、まごつく様子が話題になった。デイリーメールは国賓訪問とならなかったのは、トランプ氏が政治的に有害だったからだとしている。

面会後、ピアース・モーガン氏とのインタビューでは、女王との会話の中身は明かせないとしつつ、「彼女はすばらしい女性だ。とても鋭敏で美しい。私が美しいと述べる時、それは内面と外面の両方のことだ。彼女は美しい女性だ」と称賛した。

翌年3月には国賓として訪問を果たし、バッキンガム宮殿で女王主催の晩餐会に招かれた。トランプ氏は後にFOXニュースのインタビューで、「私たちは素晴らしい関係で、笑って、楽しんだ」と振り返り、「過去25年間、女王がこれほど楽しんだことはなかったと女王の側近から伝えられた」と自慢げに語っていた。

2022年9月に女王の崩御が伝えられると、トランプ氏はTruth Socialのアカウントに「メラニアと私は、女王と過ごした思い出をいつも大切にしており、女王の寛大な友情、偉大な見識、すばらしいユーモアセンスを消して忘れない」と投稿。「なんとすばらしくて美しい女性であったか、彼女のような人物はいない」と死を悼んだ。

昨年のFOXニュースのホスト、マーク・レヴィン氏とのインタビューでも、「多くの人々が、私が女王の最もお気に入りの大統領だったと言っている」と主張していた。

デイリーメールの抜粋によると、著書ではさらに、女王は在位中に「バッシャール・アル・アサド、ロバート・ムガベ、イディ・アミン、ドナルド・トランプ、昭和天皇、ウラジーミル・プーチンなど、物議を醸す多くの外国の指導者を接待した」が、実は楽しく思っておらず、彼らの去り際に「控えめに非難の言葉」を口にした可能性を示唆している。