エリザベス女王の在位70周年の祝賀行事「プラチナ・ジュビリー」を祝うため、訪英を果たしたヘンリー王子とメーガン妃だが、女王に拝謁できた時間は、わずか15分だったという。英紙サンが伝えた。
ジュビリー初日の2日、2人は長男のアーチーちゃん(3)と長女リリベットちゃんを連れて、女王との面会を果たした。女王がリリベットちゃんと直接会うのは初めて。女王の「愛称」にちなんで命名されたリリベットちゃんは、ジュビリー期間中、1歳の誕生日を迎えた。
面会は、バッキンガム宮殿のお付きによって「儀礼的なもの」にとどめられ、関係者はサンに対し「迅速に始まって終わる職務だった。それは極めて型通りだった」と語った。
この一方で、王室側は、夫妻との面会は「プライベートな家族行事」として、カメラマンによる撮影を禁じたとも報じられている。
サンは、写真がテレビで使用されたり、ヘンリー王子がこれから出版する回顧録に使用されたりすることを、懸念したためだと伝えている。
祝賀会終了前に帰国
ジュビリーは、2日から4日間にわたって開催されたが、初日の祝賀パレード「トゥルーピング・ザ・カラー」では、王室メンバーが集うバルコニー席にヘンリー王子とメーガン妃の姿はなかった。また、3日にセントポール大聖堂で行われた感謝礼拝では、2人の座席は、王室のシニアメンバーに設けられた席と離れた場所に用意されていた。
夫妻は、リリベットちゃんの誕生日会を開催した後、4日のジュビリーの式典が終了する直前に、プライベートジェットで英国を経ち、カリフォルニア州へと戻った。
Vanity Fairのケイティ・ニコル氏はTrue Royalty TVの番組で、夫妻がコンサートや最終日の式典への出席を見送ったことに関し、「中央のステージ席」が与えられなかったためと見解を述べるなど、2人が待遇に不満を抱いていたとの考えを示した。
一部では、ヘンリー王子は、ジュビリー期間中に王室から受けたぞんざいな扱いに腹をたたており、「謝罪を受ける必要がある」と感じているといった憶測も流れている。
なお滞在中、ヘンリー王子が、ウィリアム王子とプライベートで過ごす時間はなかったという。英紙サンデータイムズは、2人の「壊れた関係」は修復できなかったと伝えた。
ウィリアム王子は早々に帰国した弟を無礼と感じたのかもしれない。ある人物は、ウィリアム王子はひどく腹をたて、落胆したと感じているが、彼は「あきらめ、ふんぎりをつける」と語ったと明かしたという。