ロシア・ウクライナ戦争に関する情報に関して、共和党支持者は現地のジャーナリストよりも、トランプ氏をはるかに信頼していることがわかった。
CBSニュースとYouGovが4月9日から12日、2,399人の有権者を対象に実施した世論調査では、両国の戦争に関する情報に関して、共和党支持者の79%がトランプ氏を信頼すると回答しており、ダントツの一位だった。次いで国防総省(60%)、保守系メディア(56%)、紛争地域で活動するジャーナリスト(33%)、国務省(27%)が続いた。
CBSニュースは、MAGA支持者はトランプ氏を「ほぼ完全に信用」しており、「特にウクライナに対する援助に反対している」と伝えている。
米国はウクライナに武器や軍事支援を送るべきかという質問に関して、53%(民主党74%、共和党39%)が送るべきと回答。47%(民主党26%、共和党61%)が送るべきではないと答えた。無党派層はともに50%だった。
MAGAを自認する共和党支持者の69%が、支援を送るべきではない、31%が送るべきだと回答した。非MAGA支持者はそれぞれ55%、45%だった。
米上院は今年2月にウクライナやイスラエル、台湾への支援を含む950億ドル(このうちウクライナ支援は600億ドル)の対外支援法案を可決したが、下院では審議が滞っている。トランプ氏は米国のウクライナ支援に懐疑的な姿勢を表明し、ヨーロッパが大半を提供するべきだと主張している。トランプ氏の見解は、下院の仲間の共和党議員らの間で影響力が強く、法案の前身を困難にしている。
先月トランプ氏と会談したハンガリーのオルバン首相は、地元テレビ局のインタビューで「彼はウクライナとロシアの戦争に一銭も出さないつもりだ」と述べ、「したがって、ウクライナが自立できないことは明白であり、戦争は終わるだろう」と語った。オルバン氏によると、トランプ氏には戦争を終結させる「詳細な計画」があるという。トランプ氏は、大統領になれば24時間以内に戦争を終わらせることができると繰り返し豪語してきた。
一方、先週金曜日には、ウクライナへの追加支援が融資の形であれば、共和党が受け入れることに前向きな姿勢を示した。
この日、マイク・ジョンソン下院議長の訪問を受けたトランプ氏は共同で会見を開き、「それ(ウクライナ支援)について今検討しているところで、彼らも話し合っている。われわれは単なるギフトではなく、融資の形にすることを考えている」と説明。米国は「何十億ドルもの贈り物」をしていると述べつつ、「しかし、私にとってもっと重要なことは、ヨーロッパが増やさねばならず、彼らが資金を提供しなければならないという事実だ」と主張。「彼らは平等にしなければならない。もし平等にしないのならば、非常に腹立たしい、なぜなら彼らはわれわれよりもはるかに大きい影響を受けているからだ」と語った。